ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、一進一退

 8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は一進一退。24時時点では143.95円と22時時点(144.13円)と比べて18銭程度のドル安水準だった。22時30分前に一時144.44円付近まで上げたものの、23時前には143.73円付近まで下押し。そのあとは再び強含み144.21円付近まで持ち直している。
 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はこの日、「FRBはインフレが低下するまで行動を維持する必要」「早急な緩和のリスクを歴史が警告」などと述べ、インフレ抑制のため強く行動することを改めて強調。8月26日のジャクソンホール会議での講演と同様の姿勢を示した。

 ユーロドルは売買が交錯。24時時点では0.9956ドルと22時時点(0.9999ドル)と比べて0.0043ドル程度のユーロ安水準だった。22時30分前に0.9931ドルと日通し安値を付けたものの、すぐに0.9990ドル付近まで持ち直した。そのあとは0.99ドル台半ばでのもみ合いに終始した。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は理事会後の会見で「インフレは極めて高い」「成長へのリスクは主に下振れ方向」「インフレ見通しのリスクは主に上振れ方向」「今後数回の理事会で一段の利上げを予想する」「次回の利上げは0.75%である必要はない、0.75%は標準ではない」などと述べた。

 ユーロ円は24時時点では143.33円と22時時点(144.12円)と比べて79銭程度のユーロ安水準。23時30分前に一時143.18円と日通し安値を付けた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.32円 - 144.55円
ユーロドル:0.9931ドル - 1.0029ドル
ユーロ円:143.18円 - 144.32円

(中村)
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