株式明日の戦略-伸び悩むもプラスを確保、過度な警戒はいったん後退か
15日の日経平均は反発。終値は57円高の27875円。ほぼ横ばいなからプラスで終えた米国株を受けて小幅高スタート。序盤では上値が重かったが、下げに転じたところですぐに切り返す動きが続いたことで、次第に買いに勢いがついた。上げ幅を3桁に広げて27900円台に乗せ、前場は高値引け。一方、後場は潮が引いたかのように、開始早々に失速した。上昇一服感が鮮明となったものの、27900円近辺で値動きが落ち着き、小幅なプラスで取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆3300億円。業種別では空運、不動産、陸運などが上昇した一方、鉄鋼、精密機器、非鉄金属などが下落している。1Q決算が好感されたANYCOLOR<5032.T>に買いが殺到。場中は値がつかずストップ高比例配分となった。半面、上期決算が失望を誘ったジェイック<7073.T>がストップ安。場中も大半の時間で売り気配値付かずとなるなど厳しい下げとなった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり960/値下がり773。新規ビジネスに関するリリースを材料にダブルスコープが大幅上昇。売買代金上位銘柄ではメルカリの動きが良かった。JR4社(東・西・東海・九州)がそろって年初来高値を更新し、JAL、ANAも年初来高値を更新するなど、運輸系の銘柄にはインバウンド需要回復を期待した買いが続いた。上方修正を発表したパーク24が8%を超える上昇。決算を材料にビジョナルがストップ高となり、INTLOOPがストップ高比例配分となった。
一方、主力どころではレーザーテックや日本製鉄が軟調。三井ハイテックが商いを伴って8.7%安と弱さが目立った。大阪チタニウム、東邦チタニウム、東邦亜鉛など非鉄の一角が大幅安。会長が贈賄容疑で逮捕されたKADOKAWAが急落した。前期は営業赤字に転落見込みとなったワンダープラネットが24%安。直近で騰勢を強めていた日医工や鈴与シンワートが大きく値を崩した。
日経平均は反発。前場が高値引けであっただけに、その勢いを持続できれば良い意味で米国株離れできそうであったが、そこまでの強い動きとはならなかった。ANYCOLORやビジョナルが決算でストップ高となったが、マザーズ指数やグロースコア指数も後場に値を消しており、新興市場も米株動向を無視して上がり続けるような雰囲気はない。それでも、日経平均がプラスで終えたことは安心材料。あすは三連休前となるが、今晩の米国株が大崩れしなければ、市場の空白は警戒を増幅するような要素にはならないだろう。週間でのプラス(先週の週末値は28214円)はかなり厳しくなったが、週足チャートはそれほど崩れていない。52週線(27760円、15日時点、以下同じ)や13週線(27652円)などテクニカルの節目を上回って週を終えることができるかに注目したい。
東証プライムの売買代金は概算で2兆3300億円。業種別では空運、不動産、陸運などが上昇した一方、鉄鋼、精密機器、非鉄金属などが下落している。1Q決算が好感されたANYCOLOR<5032.T>に買いが殺到。場中は値がつかずストップ高比例配分となった。半面、上期決算が失望を誘ったジェイック<7073.T>がストップ安。場中も大半の時間で売り気配値付かずとなるなど厳しい下げとなった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり960/値下がり773。新規ビジネスに関するリリースを材料にダブルスコープが大幅上昇。売買代金上位銘柄ではメルカリの動きが良かった。JR4社(東・西・東海・九州)がそろって年初来高値を更新し、JAL、ANAも年初来高値を更新するなど、運輸系の銘柄にはインバウンド需要回復を期待した買いが続いた。上方修正を発表したパーク24が8%を超える上昇。決算を材料にビジョナルがストップ高となり、INTLOOPがストップ高比例配分となった。
一方、主力どころではレーザーテックや日本製鉄が軟調。三井ハイテックが商いを伴って8.7%安と弱さが目立った。大阪チタニウム、東邦チタニウム、東邦亜鉛など非鉄の一角が大幅安。会長が贈賄容疑で逮捕されたKADOKAWAが急落した。前期は営業赤字に転落見込みとなったワンダープラネットが24%安。直近で騰勢を強めていた日医工や鈴与シンワートが大きく値を崩した。
日経平均は反発。前場が高値引けであっただけに、その勢いを持続できれば良い意味で米国株離れできそうであったが、そこまでの強い動きとはならなかった。ANYCOLORやビジョナルが決算でストップ高となったが、マザーズ指数やグロースコア指数も後場に値を消しており、新興市場も米株動向を無視して上がり続けるような雰囲気はない。それでも、日経平均がプラスで終えたことは安心材料。あすは三連休前となるが、今晩の米国株が大崩れしなければ、市場の空白は警戒を増幅するような要素にはならないだろう。週間でのプラス(先週の週末値は28214円)はかなり厳しくなったが、週足チャートはそれほど崩れていない。52週線(27760円、15日時点、以下同じ)や13週線(27652円)などテクニカルの節目を上回って週を終えることができるかに注目したい。