欧州外国為替市場概況・22時 ユーロドル、強含み

 15日の欧州外国為替市場でユーロドルは強含み。22時時点では1.0007ドルと20時時点(0.9979ドル)と比べて0.0028ドル程度のユーロ高水準だった。欧州勢からユーロポンドの大きめの買いが入ると、0.8703ポンドまでユーロ買い・ポンド売りが進んだ。ユーロポンドの買いに支えられ底堅い動きを見せていたユーロドルだが、米経済指標発表後に米金利が低下すると欧州午前は超えることが出来なかったパリティ(1ユーロ=1ドル)を上抜け1.0018ドルまで強含んだ。
 なお、ポンドドルは昨日安値を小幅に割り込み1.1473ドルまで下値を広げた後に、ユーロドルの上昇に連れて1.1510ドル台まで買い戻された。
 
 ドル円は上値が重い。22時時点では143.32円と20時時点(143.48円)と比べて16銭程度のドル安水準だった。9月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数が-1.5となり、予想の-13.0よりも好結果だった。この結果を受けて米10年債利回りが僅かに上昇し、ドル円も143.72円付近まで連れ高。しかし、同時刻発表予定だったフィラデルフィア連銀製造業景気指数はNYよりもわずかに遅れて発表された結果が-9.9となり、予想の+2.8を下回った。フィリーの結果が出ると米10年債利回りは徐々に3.40%台まで低下し、ドル円も143.16円付近まで弱含み上値が重い。

 ユーロ円は堅調。22時時点では143.44円と20時時点(143.19円)と比べて25銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの動きに連れて143.60円まで日通し高値を更新し、底堅い動き。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.80円 - 143.80円
ユーロドル:0.9956ドル - 1.0018ドル
ユーロ円:142.57円 - 143.60円

(松井)
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