株式明日の戦略-反発も上値の重さを意識、あすは中銀イベントを前に様子見か

 20日の日経平均は反発。終値は120円高の27688円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1293/値下がり477。キーエンスや任天堂など値がさ株の一角が堅調。ローム、TDKなどハイテク関連や、NTT、KDDI、フジクラ、住友電工など、通信・電線関連などの動きが良かった。上方修正と増配を発表した南都銀行や、月次好調が確認できたピープルが急騰。前期業績および期末配当の見通しを引き上げたDIシステムはストップ高まで買い進まれた。

 一方、川崎汽船など海運大手が軟調。HIS、オープンドア、和心など、前の週に強く買われたレジャー関連が利益確定売りに押された。リリースのあったgumiや、前週から動きの良くなったANYCOLORなどは、場中に強く買われる場面もあったが、全体の地合いが微妙な中、失速して下落で終えた。クロスキャットは上期見通し引き上げが好感されず11%安。下方修正や株主優待廃止を発表したパルマは、場中値付かずのストップ安比例配分となった。

 日経平均は反発。序盤では16日の下げ分を一気に埋めるまでの動きが見られたが、そこから先は5日線(27913円、20日時点、以下同じ)や節目の28000円を前に上値が抑えられた。注目度の高いダブルスコープが連日でストップ安となったほか、先週強かったインバウンド関連の幾つかが急落するなど、きな臭い動きも観測される。木曜22日にはFOMCと日銀会合の結果を消化する。きょうがプラスではあったものの力強い上昇ではなかったことから、あすは様子見姿勢が強まる可能性が高い。下に振れた場合、75日線(27520円)や27500円を割り込むことなく推移できるかに注目したい。
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