ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、下げ渋り

 20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下げ渋り。4時時点では143.66円と2時時点(143.60円)と比べて6銭程度のドル高水準だった。米20年債入札後に米長期金利が上昇幅を縮めた場面では、143.53円まで下押しした。もっとも米金利が再び上昇し始めると143.70円付近までドルが買い戻された。

 ユーロ円は下落一服。4時時点では143.21円と2時時点(143.30円)と比べて9銭程度のユーロ安水準だった。ダウ平均が一時500ドル超安まで下げ幅を広げるなど、軟調な株価を眺めながら143.05円までユーロ売り円買いが進んだ。ただNY序盤につけた日通し安値143.02円には届かず、ドル円の反発にも後押しされて143.20円台まで下値を切り上げた。

 ユーロドルは上値が重い。4時時点では0.9968ドルと2時時点(0.9979ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ安水準だった。NY昼頃からの地合いの弱さが継続され、0.9960ドルまで売られた。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の発言「インフレの長期化を許さない」や「追加の利上げを予想」などが伝わったものの、市場の反応は限定的だった。
 なお、ポンドドルは1.1357ドルまで弱含み、昨日安値1.1356ドルや先週末に記録した1985年以来の安値1.1351ドルに迫った。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.94円 - 143.92円
ユーロドル:0.9955ドル - 1.0051ドル
ユーロ円:143.02円 - 144.04円


(小針)
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