ニューヨーク外国為替市場概況・20日 ドル円、続伸
20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は143.75円と前営業日NY終値(143.21円)と比べて54銭程度のドル高水準だった。20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利上げが見込まれる中、米10年債利回りが一時3.6004%前後と2011年4月以来の高水準を記録すると全般ドル買いが先行。22時30分過ぎに一時143.92円と日通し高値を付けた。
米10年債利回りが3.53%台まで上昇幅を縮めるとドル円にも売りが出て一時143.53円付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
なお、FOMCでは3会合連続となる0.75%の大幅利上げが見込まれるほか、同時に公表される政策金利見通し(ドット・チャート)やFOMC後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見では「タカ派寄りの方針が示される可能性が高い」との見方が多い。
ユーロドルは5営業日ぶりに反落。終値は0.9971ドルと前営業日NY終値(1.0024ドル)と比べて0.0053ドル程度のユーロ安水準だった。明日21日のFOMCの結果がタカ派寄りの内容になるとの観測が高まる中、米長期金利が大幅に上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行。22時前に一時0.9955ドルと日通し安値を付けた。
前週末の安値0.9945ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢となり、0.9999ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍く2時30分過ぎには0.9960ドル付近まで押し戻された。
ユーロ円は反落。終値は143.34円と前営業日NY終値(143.54円)と比べて20銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、欧米株価の下落に伴う円買い・ユーロ売りが入り、22時前に一時143.02円と本日安値を付けた。その後の戻りも143.70円付近にとどまった。
米ドルカナダドルはしっかり。米金利上昇に伴う米ドル買いが入ったほか、原油先物価格の下落を受けて産油国通貨とされるカナダドルに売りが出た。市場では「本日発表の8月カナダ消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで、インフレのピークアウト観測が台頭している」との指摘もあった。3時30分過ぎには一時1.3375カナダドルと20年10月以来の高値を更新した。
本日の参考レンジ
ドル円:142.94円 - 143.92円
ユーロドル:0.9955ドル - 1.0051ドル
ユーロ円:143.02円 - 144.04円
(中村)
米10年債利回りが3.53%台まで上昇幅を縮めるとドル円にも売りが出て一時143.53円付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
なお、FOMCでは3会合連続となる0.75%の大幅利上げが見込まれるほか、同時に公表される政策金利見通し(ドット・チャート)やFOMC後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見では「タカ派寄りの方針が示される可能性が高い」との見方が多い。
ユーロドルは5営業日ぶりに反落。終値は0.9971ドルと前営業日NY終値(1.0024ドル)と比べて0.0053ドル程度のユーロ安水準だった。明日21日のFOMCの結果がタカ派寄りの内容になるとの観測が高まる中、米長期金利が大幅に上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行。22時前に一時0.9955ドルと日通し安値を付けた。
前週末の安値0.9945ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢となり、0.9999ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍く2時30分過ぎには0.9960ドル付近まで押し戻された。
ユーロ円は反落。終値は143.34円と前営業日NY終値(143.54円)と比べて20銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、欧米株価の下落に伴う円買い・ユーロ売りが入り、22時前に一時143.02円と本日安値を付けた。その後の戻りも143.70円付近にとどまった。
米ドルカナダドルはしっかり。米金利上昇に伴う米ドル買いが入ったほか、原油先物価格の下落を受けて産油国通貨とされるカナダドルに売りが出た。市場では「本日発表の8月カナダ消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで、インフレのピークアウト観測が台頭している」との指摘もあった。3時30分過ぎには一時1.3375カナダドルと20年10月以来の高値を更新した。
本日の参考レンジ
ドル円:142.94円 - 143.92円
ユーロドル:0.9955ドル - 1.0051ドル
ユーロ円:143.02円 - 144.04円
(中村)