東京外国為替市場概況・12時 ユーロ円、下げ渋り

 21日の東京外国為替市場でユーロ円は下げ渋り。12時時点では143.29円とニューヨーク市場の終値(143.34円)と比べて5銭程度のユーロ安水準だった。プーチン露大統領の演説に対する警戒感が高まっているほか、日経平均株価が軟調に推移したことで10時前には一時143.03円まで下落した。ただ、昨日安値の143.02円がサポートとして意識されると143.30円台まで下げ渋っている。
 なお、露現地メディアからは「露大統領の演説では緊急なことは何も起こらないだろう」との楽観的な報道が伝わっている。予定では日本時間の15-16時に演説が行われるとのこと。

 ドル円は底堅い。12時時点では143.76円とニューヨーク市場の終値(143.75円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。仲値通過後も地合いは強く、日銀が臨時の国債買い入れオペを通知したタイミングで一時143.83円まで値を上げた。時間外で米中長期金利が低下していることで伸び悩む場面があったが、対アジア通貨を中心にドル高が進むなかで下値は限られている。

 ユーロドルは12時時点では0.9964ドルとニューヨーク市場の終値(0.9971ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ安水準だった。0.9960ドル台を中心に小動き。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.48円 - 143.83円
ユーロドル:0.9958ドル - 0.9977ドル
ユーロ円:143.03円 - 143.49円


(越後)
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