NY株見通し-引き続き軟調か 経済指標は8月コアPCE価格指数に注目

 今晩のNY市場は引き続き軟調か。昨日は米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げ見通しを背景に金利が再び上昇したことや、アップルが5%近く下落したことも重しとなり主要3指数がそろって大幅に反落した。前日に548ドル高と7日ぶりに反発したダウ平均は458.13ドル安(-1.54%)と反落し、S&P500も2.11%安と大幅反落し、年初来安値を再び更新した。週初からでは、ダウ平均が1.23%安、S&P500が1.43%安、ナスダック総合が1.20%安とそろってマイナス圏に沈み、月初来では、ダウ平均が7.25%安、S&P500が7.95%安、ナスダック総合が9.13%安とそろって大幅2カ月続落ペースとなった。引け後の動きでは在庫の急増が業績の重しとなったナイキが時間外で9%超下落した。月末の取引となる今晩は、ナイキ株の大幅安が見込まれるほか、FRBの積極的な引き締め姿勢や、それによる景気後退(リセッション)懸念も引き続き相場の重しとなりそうだ。経済指標ではFRBがインフレ指標として重視する米8月個人消費支出 (PCE) 価格指数が注目される。月末、四半期末のフローにも要警戒か。

 今晩の米経済指標は8月個人所得・個人消費支出・コアPCE価格指数など。ブレイナードFRB副議長、ボウマンFRB理事、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演総裁などの講演も予定されている。企業決算は寄り前にカーニバルが発表予定。(執筆:9月30日、14:00)
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