株式明日の戦略-下げ止まり期待を高める大幅高、ただ27000円より上は抵抗も多い
4日の日経平均は大幅続伸。終値は776円高の26992円。長期金利が急低下して米国株が大幅高となったことを好感して、寄り付きから400円を超える上昇。26500円を大きく上回って26600円台から始まったことで目先の底打ち期待が高まり、その後も買いが続いた。前場のうちに700円超上昇して26900円台に乗せたが、節目の27000円を前にしては上値が抑えられた。しかし、失速することなく後場も強い基調が継続。結局、27000円にはあと一歩届かなかったものの、引け間際には26994円まで上昇する場面があり、高値圏で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆2200億円。業種別では全業種が上昇しており、卸売、鉱業、石油・石炭などが大幅高。海運が1%未満の上昇率と取り残された形となったが、騰落下位の空運やゴム製品でも2%近い上昇と、全体の底上げが進んだ。米長期金利の低下や米国株高を追い風に、ソフトバンクグループ<9984.T>が5%を超える上昇。半面、下方修正を発表した関通<9326.T>が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1777/値下がり52と、値上がり銘柄が圧倒的に多かった1日。寄り前に上方修正と株主還元強化を発表した伊藤忠が8%を超える上昇。丸紅、住友商事、三井物産、三菱商事など商社株全般に買いが波及した。原油価格上昇を手がかりに、INPEX、出光興産、富士石油などが急伸。JFEHDや神戸鋼など鉄鋼株にも強い動きが見られた。米金利低下を受けてグロース株を見直す流れが強まり、材料のあったメルカリが10%近い上昇。グロース市場の主力銘柄であるビジョナルやANYCOLORが値を飛ばした。1Qの大幅増益が好感されたクスリのアオキはストップ高となった。
一方、川崎汽船が逆行安。きょうの地合いで弱かった銘柄は業績関連のリリースがあったものが多く、下方修正を発表したダイセキ環境ソリューションが大幅安となった。ネクステージは3Qは大幅増益となったものの、サプライズなしと受け止められたか株価の反応は厳しく、13%を超える下落。同業のIDOMが連想売りに押された。
日経平均は大幅高。きのうの上げ方も雰囲気が良かったが、きょうも引けまで強い動きが続いた。週足チャートを見ると、先週の実体の長い陰線を、今週に入って月曜と火曜で形成した陽線が完全に包み込んでいる。現時点では先週の下げを否定した格好となっており、この先は弱材料に一定の耐性を示す可能性が高い。米国株が安値圏を脱出できるようなら、連動して水準を切り上げていくだろう。ただ、27000円より上は、26週線(27261円、4日時点、以下同じ)、75日線(27405円)、25日線(27430円)と、戻り局面で抵抗となりそうな水準が多い。これらを一気に超えられるようならお祭り的な上昇も期待できるが、先に米雇用統計や三連休を控えていることを鑑みると、いったんは上昇ペースが鈍ると見ておくべきか。今はしっかり下値を固めておきたい局面。きょうの安値は26633円で、あすはこれを下回ることなく推移できるかに注目したい。
東証プライムの売買代金は概算で3兆2200億円。業種別では全業種が上昇しており、卸売、鉱業、石油・石炭などが大幅高。海運が1%未満の上昇率と取り残された形となったが、騰落下位の空運やゴム製品でも2%近い上昇と、全体の底上げが進んだ。米長期金利の低下や米国株高を追い風に、ソフトバンクグループ<9984.T>が5%を超える上昇。半面、下方修正を発表した関通<9326.T>が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1777/値下がり52と、値上がり銘柄が圧倒的に多かった1日。寄り前に上方修正と株主還元強化を発表した伊藤忠が8%を超える上昇。丸紅、住友商事、三井物産、三菱商事など商社株全般に買いが波及した。原油価格上昇を手がかりに、INPEX、出光興産、富士石油などが急伸。JFEHDや神戸鋼など鉄鋼株にも強い動きが見られた。米金利低下を受けてグロース株を見直す流れが強まり、材料のあったメルカリが10%近い上昇。グロース市場の主力銘柄であるビジョナルやANYCOLORが値を飛ばした。1Qの大幅増益が好感されたクスリのアオキはストップ高となった。
一方、川崎汽船が逆行安。きょうの地合いで弱かった銘柄は業績関連のリリースがあったものが多く、下方修正を発表したダイセキ環境ソリューションが大幅安となった。ネクステージは3Qは大幅増益となったものの、サプライズなしと受け止められたか株価の反応は厳しく、13%を超える下落。同業のIDOMが連想売りに押された。
日経平均は大幅高。きのうの上げ方も雰囲気が良かったが、きょうも引けまで強い動きが続いた。週足チャートを見ると、先週の実体の長い陰線を、今週に入って月曜と火曜で形成した陽線が完全に包み込んでいる。現時点では先週の下げを否定した格好となっており、この先は弱材料に一定の耐性を示す可能性が高い。米国株が安値圏を脱出できるようなら、連動して水準を切り上げていくだろう。ただ、27000円より上は、26週線(27261円、4日時点、以下同じ)、75日線(27405円)、25日線(27430円)と、戻り局面で抵抗となりそうな水準が多い。これらを一気に超えられるようならお祭り的な上昇も期待できるが、先に米雇用統計や三連休を控えていることを鑑みると、いったんは上昇ペースが鈍ると見ておくべきか。今はしっかり下値を固めておきたい局面。きょうの安値は26633円で、あすはこれを下回ることなく推移できるかに注目したい。