ニューヨーク外国為替市場概況・4日 ドル円、続落
4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は144.13円と前営業日NY終値(144.55円)と比べて42銭程度のドル安水準だった。欧州株高に伴うクロス円の上昇につれた円売り・ドル買いが先行すると、21時過ぎに一時144.93円と日通し高値を付けたものの、政府・日銀による円買い介入への警戒感から節目の145円には届かなかった。
米労働省が発表した8月の雇用動態調査(JOLTS)では、求人件数が1005.3万件と前回の1117.0万件から大幅に減少し、予想の1108.8万件を下回った。週末の9月米雇用統計に注目が集まる中、米労働市場の軟化が示されたことで、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。米金利低下で米国株相場が上げ幅を拡大したこともリスク・オンのドル売りを促し、4時過ぎには一時143.90円と日通し安値を更新した。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時110.06と9月20日以来の安値を付けた。
ユーロドルは続伸。終値は0.9986ドルと前営業日NY終値(0.9826ドル)と比べて0.0160ドル程度のユーロ高水準だった。欧州時間発表の8月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)が過去最高を記録したことでユーロ買いが先行。予想を下回る米労働指標をきっかけに、ひっ迫した状況が続いていた米労働市場の軟化が示されたとの見方から、米利上げ減速観測が高まったこともドル売りを誘った。4時過ぎには一時0.9999ドルと9月20日以来の高値を付けた。
ユーロ円は5日続伸。終値は143.93円と前営業日NY終値(142.02円)と比べて1円91銭程度のユーロ高水準。ダウ平均が一時830ドル超上昇するなど、米国株相場が底堅く推移すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢となった。24時30分前に一時144.08円と9月14日以来の高値を更新した。その後の下押しも143.62円付近にとどまった。
本日の参考レンジ
ドル円:143.90円 - 144.93円
ユーロドル:0.9806ドル - 0.9999ドル
ユーロ円:141.99円 - 144.08円
(中村)
米労働省が発表した8月の雇用動態調査(JOLTS)では、求人件数が1005.3万件と前回の1117.0万件から大幅に減少し、予想の1108.8万件を下回った。週末の9月米雇用統計に注目が集まる中、米労働市場の軟化が示されたことで、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。米金利低下で米国株相場が上げ幅を拡大したこともリスク・オンのドル売りを促し、4時過ぎには一時143.90円と日通し安値を更新した。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時110.06と9月20日以来の安値を付けた。
ユーロドルは続伸。終値は0.9986ドルと前営業日NY終値(0.9826ドル)と比べて0.0160ドル程度のユーロ高水準だった。欧州時間発表の8月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)が過去最高を記録したことでユーロ買いが先行。予想を下回る米労働指標をきっかけに、ひっ迫した状況が続いていた米労働市場の軟化が示されたとの見方から、米利上げ減速観測が高まったこともドル売りを誘った。4時過ぎには一時0.9999ドルと9月20日以来の高値を付けた。
ユーロ円は5日続伸。終値は143.93円と前営業日NY終値(142.02円)と比べて1円91銭程度のユーロ高水準。ダウ平均が一時830ドル超上昇するなど、米国株相場が底堅く推移すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢となった。24時30分前に一時144.08円と9月14日以来の高値を更新した。その後の下押しも143.62円付近にとどまった。
本日の参考レンジ
ドル円:143.90円 - 144.93円
ユーロドル:0.9806ドル - 0.9999ドル
ユーロ円:141.99円 - 144.08円
(中村)