東京外国為替市場概況・10時 ドル円、仲値に向けて下げ渋り

 5日の東京外国為替市場でドル円は仲値に向けて下げ渋った。10時時点では143.84円とニューヨーク市場の終値(144.13円)と比べて29銭程度のドル安水準だった。クロス円主導で円買いが先行していたところに、昨日の安値143.90円を割り込むとロングの投げを巻き込み143.53円まで下げ足を速めた。一巡後はゴトー日(5・10日)仲値に向けたドル買いが優勢となり、一時144.01円まで反発した。

 ユーロ円は弱含み。10時時点では143.50円とニューヨーク市場の終値(143.93円)と比べて43銭程度のユーロ安水準だった。早朝に144円台の重さを確認し、東京勢の本格参入後は売り戻しが強まった。ドル円と共に下値を試し143.38円までユーロ安円高が進んだ。ドル円が仲値に向けて反発したため下げ止まったが、戻りも143.60円台と限定的だった。

 ユーロドルは10時時点では0.9976ドルとニューヨーク市場の終値(0.9986ドル)と比べて0.00010ドル程度のユーロ安水準だった。0.9990ドルを本日の上値に0.9970ドルまで下押しした。東京仲値でドル円が下値を切り上げた影響を受けた。

 NZドルは強含み、対ドルでは0.57ドル前半から0.5780ドル、対円でも82.31円を下値に一時83円台まで乗せた。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は本日、現行3.00%の政策金利を3.50%に引き上げることを決定。上げ幅は市場の予想通りだが、昨日は豪準備銀行(RBA)が利上げ幅を縮めたため、一部ではRBNZも追随するととの憶測も浮上していた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.53円 - 144.26円
ユーロドル:0.9970ドル - 0.9990ドル
ユーロ円:143.38円 - 144.01円


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。