欧州マーケットダイジェスト・7日 株安・金利上昇・ドル高
(7日終値:8日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=145.31円(7日15時時点比△0.33円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.78円(▲0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9756ドル(▲0.0044ドル)
FTSE100種総合株価指数:6991.09(前営業日比▲6.18)
ドイツ株式指数(DAX):12273.00(▲197.78)
10年物英国債利回り:4.238%(△0.069%)
10年物独国債利回り:2.194%(△0.109%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月独鉱工業生産
前月比 ▲0.8% 0.0%・改
前年比 2.1% ▲0.8%・改
8月独小売売上高
前月比 ▲1.3% 0.7%・改
前年比 ▲1.7% ▲5.1%・改
8月独輸入物価指数
前月比 4.3% 1.4%
前年比 32.7% 28.9%
8月仏貿易収支 153.01億ユーロの赤字 147.86億ユーロの赤字・改
8月仏経常収支 51億ユーロの赤字 53億ユーロの赤字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは下落。注目の9月米雇用統計の発表を控えて、しばらくは0.9800ドルを挟んだもみ合いの展開が続いていたが、米雇用統計の結果が伝わると米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。22時前に一時0.9726ドルと日通し安値を更新した。
なお、米労働省が発表した9月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が26.3万人増と予想の25.0万人増を上回ったほか、失業率が3.5%と予想の3.7%より強い内容となった。
・ドル円は底堅い。欧州序盤に一時144.72円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。堅調な米雇用統計を受けて米金利の上昇とともにドル買いが活発化すると、一時145.34円と日通し高値を付けた。
政府・日銀による円買い介入への警戒感が根強い中、9月22日に付けた年初来高値145.90円がレジスタンスとして意識されると144円台後半まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
・ユーロ円は売買が交錯。ユーロドルの下落につれた売りが出て一時141.20円と日通し安値を付けたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると142.14円付近まで持ち直した。
・カナダドルは堅調だった。対米ドルでは一時1.3676カナダドル、対ユーロでは1.3347カナダドル、対円では106.16円まで値を上げた。カナダ統計局が発表した9月カナダ雇用統計で、新規雇用者数が2.11万人増と予想の2.00万人増を上回り、失業率が5.2%と予想の5.4%より強い内容となったことを受けた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続落。インフレの長期化で主要中銀が積極的な金融引き締めを当面継続するとの見方が強まる中、景気への懸念から株売りが優勢となった。ただ、原油先物価格の上昇を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われると指数は上げに転じる場面があった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の一角にも買いが入った。
・フランクフルト株式相場は3日続落。8月独鉱工業生産が予想を下回った一方、8月独輸入物価指数が予想を上回ると、高インフレによる独景気後退への懸念が高まり株売りが膨らんだ。個別ではアディダス(5.17%安)やプーマ(5.11%安)、シーメンス・エナジー(4.89%安)などの下げが目立ち、コンチネンタル(2.02%高)などを除く38銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。8月独輸入物価指数が予想を上回ると、インフレが継続するとの観測が高まり独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=145.31円(7日15時時点比△0.33円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.78円(▲0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9756ドル(▲0.0044ドル)
FTSE100種総合株価指数:6991.09(前営業日比▲6.18)
ドイツ株式指数(DAX):12273.00(▲197.78)
10年物英国債利回り:4.238%(△0.069%)
10年物独国債利回り:2.194%(△0.109%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月独鉱工業生産
前月比 ▲0.8% 0.0%・改
前年比 2.1% ▲0.8%・改
8月独小売売上高
前月比 ▲1.3% 0.7%・改
前年比 ▲1.7% ▲5.1%・改
8月独輸入物価指数
前月比 4.3% 1.4%
前年比 32.7% 28.9%
8月仏貿易収支 153.01億ユーロの赤字 147.86億ユーロの赤字・改
8月仏経常収支 51億ユーロの赤字 53億ユーロの赤字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは下落。注目の9月米雇用統計の発表を控えて、しばらくは0.9800ドルを挟んだもみ合いの展開が続いていたが、米雇用統計の結果が伝わると米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。22時前に一時0.9726ドルと日通し安値を更新した。
なお、米労働省が発表した9月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が26.3万人増と予想の25.0万人増を上回ったほか、失業率が3.5%と予想の3.7%より強い内容となった。
・ドル円は底堅い。欧州序盤に一時144.72円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。堅調な米雇用統計を受けて米金利の上昇とともにドル買いが活発化すると、一時145.34円と日通し高値を付けた。
政府・日銀による円買い介入への警戒感が根強い中、9月22日に付けた年初来高値145.90円がレジスタンスとして意識されると144円台後半まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
・ユーロ円は売買が交錯。ユーロドルの下落につれた売りが出て一時141.20円と日通し安値を付けたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると142.14円付近まで持ち直した。
・カナダドルは堅調だった。対米ドルでは一時1.3676カナダドル、対ユーロでは1.3347カナダドル、対円では106.16円まで値を上げた。カナダ統計局が発表した9月カナダ雇用統計で、新規雇用者数が2.11万人増と予想の2.00万人増を上回り、失業率が5.2%と予想の5.4%より強い内容となったことを受けた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続落。インフレの長期化で主要中銀が積極的な金融引き締めを当面継続するとの見方が強まる中、景気への懸念から株売りが優勢となった。ただ、原油先物価格の上昇を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われると指数は上げに転じる場面があった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の一角にも買いが入った。
・フランクフルト株式相場は3日続落。8月独鉱工業生産が予想を下回った一方、8月独輸入物価指数が予想を上回ると、高インフレによる独景気後退への懸念が高まり株売りが膨らんだ。個別ではアディダス(5.17%安)やプーマ(5.11%安)、シーメンス・エナジー(4.89%安)などの下げが目立ち、コンチネンタル(2.02%高)などを除く38銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。8月独輸入物価指数が予想を上回ると、インフレが継続するとの観測が高まり独国債に売りが出た。
(中村)