ニューヨーク外国為替市場概況・7日 ドル円、3日続伸

 7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅ながら3日続伸。終値は145.25円と前営業日NY終値(145.14円)と比べて11銭程度のドル高水準だった。9月米雇用統計で非農業部門雇用者数が26.3万人増と予想の25.0万人増を上回り、失業率が3.5%と予想の3.7%より強い内容だったことが分かると、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの見方が強まり、米金利の上昇とドル高が進んだ。4時30分前に一時145.44円と日通し高値を付けた。
 ただ、政府・日銀による円買い介入への警戒感が根強い中、9月22日に付けた年初来高値145.90円がレジスタンスとして意識されると144円台後半まで伸び悩む場面もあった。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、11月1-2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では通常の3倍にあたる0.75%の利上げ確率が前日の約75%から約82%まで上昇。さらに12月のFOMCでも0.75%の利上げを決める確率が24%程度(前日は7%程度)まで上がった。

 ユーロドルは3日続落。終値は0.9744ドルと前営業日NY終値(0.9791ドル)と比べて0.0047ドル程度のユーロ安水準だった。しばらくは0.9800ドルを挟んだもみ合いの展開が続いていたが、米雇用統計の結果が伝わると米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。22時前に一時0.9726ドルと日通し安値を更新した。
 24時前には0.9791ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍く引けにかけて再び弱含んだ。

 ユーロ円も3日続落。終値は141.59円と前営業日NY終値(142.10円)と比べて51銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの下落につれた売りが出て一時141.20円と日通し安値を付けたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると142.14円付近まで下げ渋った。ただ、ダウ平均が一時780ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移するとリスク回避の円買いが入ったため、戻りは鈍かった。

本日の参考レンジ
ドル円:144.72円 - 145.44円
ユーロドル:0.9726ドル - 0.9817ドル
ユーロ円:141.20円 - 142.22円

(中村)
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