欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル、下げ渋り

 10日の欧州外国為替市場でユーロドルは下げ渋り。20時時点では0.9693ドルと17時時点(0.9706ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ安水準だった。アジアタイムからのドル堅調の流れが進み0.9682ドルと、9月29日以来の0.97ドル割れとなった。ポンドドルも1.1027ドルまで下落し、豪ドル/ドルは2020年4月以来の安値を0.6288ドルまで更新。NZドル/ドルは0.5574ドルまで売られた。
 しかし、ユーロドルの大台割れによる目先的な達成感や、イングランド銀行(BOE)が国債市場安定化策の長期国債買い入れが今週末に終了するのを前に、市場が再び混乱するのを防ぐ狙いで買い入れの上限を倍増させるとの発表もあり、他通貨売り・ドル買いは一服。ユーロドルは一時0.97ドル台を回復し、ポンドドルも1.11ドル近辺へ揺り戻された。オセアニア通貨も下げ渋った。

 ユーロ円も下落幅を拡大後、やや持ち直す。20時時点では141.04円と、17時時点(141.16円)と比べて12銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの下げ渋りや、安寄りした欧州株の下落幅縮小もあって、140.90円を安値に141.20円付近へ戻した。ポンド円も160.47円から一時161.40円台、豪ドル円は91.51円から92円手前、NZドル円は81.11円から81.50円まで戻す場面があった。

 ドル円はもみ合い継続。20時時点では145.51円と17時時点(145.43円)と比べて8銭程度のドル高水準だった。対ドルでの各通貨の方向性やクロス円の動きが定まらないなか、ドル円は145.40-145.50円台の限定的なレンジで上下した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.17円 - 145.67円
ユーロドル:0.9682ドル - 0.9753ドル
ユーロ円:140.90円 - 141.80円

(関口)
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