東京外国為替市場概況・12時 ドル円、神経質な展開続く

 11日の東京外国為替市場でドル円は神経質な動きが継続。12時時点では145.70円とニューヨーク市場の終値(145.72円)と比べて2銭程度のドル安水準だった。時間外の米10年債利回りが3.98%台まで上昇幅を拡大するなか、ドル買いの動きが再開。一時145.78円まで値を上げた。もっとも、為替介入が実施された9月22日の高値145.90円が迫る中で介入への警戒感も根強く、積極的に上値を試す展開にはならなかった。
 なお、鈴木財務相が「万が一過度な変動があれば適切に対応」「為替動向は強い緊張感をもって注視する」などの見解を示したほか、神田財務官は「われわれが注視しているのは急激な変動、いつでも必要な措置をとる用意はしている」「ワシントンへの機内でも介入の決定下せる」などと述べており、当局者からのけん制発言も伝わっている。

 ユーロドルは弱含み。12時時点では0.9687ドルとニューヨーク市場の終値(0.9702ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ安水準だった。米金利の上昇を背景にしたドル買いの流れに沿って0.9681ドルまで下押し。昨日安値の0.9682ドルをわずかに下抜けた。

 ユーロ円は軟調。12時時点では141.14円とニューヨーク市場の終値(141.39円)と比べて25銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの下げにつれたほか、日米株価指数の下落を受けてクロス円全般がリスク回避の動きに押され、一時141.07円まで値を下げた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.55円 - 145.78円
ユーロドル:0.9681ドル - 0.9722ドル
ユーロ円:141.07円 - 141.69円

(岩間)
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