ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ユーロドル、買い優勢

 11日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは買い優勢。2時時点では0.9765ドルと24時時点(0.9707ドル)と比べて0.0058ドル程度のユーロ高水準だった。米ニューヨーク連銀が発表した9月の消費者期待調査では、1年先のインフレ期待が5.4%と前回の5.7%から低下し、1年ぶりの低水準を記録した。これをきっかけに低下した米長期金利の動きを好感し、米株が反発。為替相場もリスク・オフの巻き戻しによるドル売りが強まった。ユーロドルは昨日高値0.9753ドルを上回り、0.9775ドルまでユーロ高ドル安が進んだ。

 他、豪ドル/ドルが0.6346ドル、NZドル/ドルも0.5657ドルまでオセアニア通貨買いドル売りが進行した。またポンドドルは1.1180ドルまで大きく値を上げた。昨日から本日にかけて頭を抑えられていた1.1110ドル台を超えると、ショートカバーが一気に進んだ。

 ドル円は上値が重い。2時時点では145.56円と24時時点(145.73円)と比べて17銭程度のドル安水準だった。全般ドル安が進むなか、一時145.43円まで日通し安値を更新した。もっとも、米株高を背景にクロス円が上昇したことを受け、一巡後は下値を切り上げている。

 ユーロ円は堅調。2時時点では142.17円と24時時点(141.47円)と比べて68銭程度のユーロ高水準。米株の買い戻しに後押しされ、昨日高値141.81円を超えて142.19円までユーロ高・円安が進行した。ダウ平均は一時400ドル超高まで上げ幅を広げている。
 またリスクセンチメントの改善で他クロス円も強く、豪ドル円が92.33円、NZドル円は82.29円まで日通し高値を更新。ポンド円も162.67円まで大きく上値を伸ばした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.43円 - 145.86円
ユーロドル:0.9672ドル - 0.9775ドル
ユーロ円:141.00円 - 142.19円


(小針)
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