ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ポンド、急落

 11日のニューヨーク外国為替市場でポンドは売りが強まった。対ドルでは1.11ドル前半で推移していたところから1.0990ドル、対円でも162円前半から160.31円まで値を下げた。緊急措置として導入した超長期国債の一時的な買い入れについて、ベイリー英中銀(BOE)総裁は予定通りに14日で終了すると言及。一部で期待されていた購入延長を否定したことで失望売りが広がった。

 ユーロドルは弱含み。4時時点では0.9708ドルと2時時点(0.9765ドル)と比べて0.0057ドル程度のユーロ安水準だった。ポンドドルの下落につれて0.9701ドルまで売り戻された。米10年債利回りが3.93%台まで上昇したことも重しとなった。

 ドル円は底堅い。4時時点では145.80円と2時時点(145.56円)と比べて24銭程度のドル高水準だった。対ポンドを中心にドル買いが強まったことを支えに145.89円まで上値を伸ばした。

 ユーロ円は軟調。4時時点では141.55円と2時時点(142.17円)と比べて62銭程度のユーロ安水準。ポンド円に追随した動きとなり、141.51円付近まで売り押された。ダウ平均はマイナスに再び沈むなど、弱い米株にも頭を抑えられた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.43円 - 145.89円
ユーロドル:0.9672ドル - 0.9775ドル
ユーロ円:141.00円 - 142.20円


(小針)
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