欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、強含み

 12日の欧州外国為替市場でドル円は強含み。20時時点では146.52円と17時時点(146.17円)と比べて35銭程度のドル高水準だった。時間外の米10年債利回りが上昇に転じたことを支えに一時146.56円と1998年8月以来の高値を付けた。政府・日銀による円買い介入に対する警戒感があるものの、当局が監視しているのは水準ではなくペースであり「今の動きなら介入はないだろう」と高を括っている市場参加者もいるようだ。

 ユーロドルはもみ合い。20時時点では0.9716ドルと17時時点(0.9707ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。0.97ドル台前半を中心に方向感がない。
 なお、ポンドドルは一時1.1099ドルまで上昇する場面があった。英中銀は四半期報告のなかで、緊急国債買い入れプログラムの終了を14日に控え、ライアビリティー・ドリブン・インベストメント(LDI、債務主導投資)ファンドを注視していると発表した。

 ユーロ円は底堅い。20時時点では142.36円と17時時点(141.89円)と比べて47銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇につれる形で一時142.37円まで値を上げ、本日高値を付けた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:145.73円 - 146.56円
ユーロドル:0.9683ドル - 0.9734ドル
ユーロ円:141.43円 - 142.37円


(越後)
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