ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、じり高

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円はじり高。24時時点では146.84円と22時時点(146.72円)と比べて12銭程度のドル高水準だった。NY市場に入っても円安・ドル高の流れが継続し、23時30分前に一時146.92円と1998年8月以来24年ぶりの高値を付けた。訪米中の黒田東彦日銀総裁が金融緩和の継続を改めて表明したうえ、この日発表の9月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったため、円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。
 ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けてドル売りが出ると上昇は一服した。

 ユーロドルは下げ渋り。24時時点では0.9701ドルと22時時点(0.9705ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。一部ユーロクロスの下落につれた売りが出て、24時前に0.9668ドルと日通し安値を付けたものの、ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りのフローが出ると0.97ドル台前半まで下げ幅を縮めた。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「量的引き締め(QT)に関する議論を開始し、今後も継続する」「ECBは現在、政策を正常化している」などと述べた。

 ユーロ円は売買が交錯。24時時点では142.45円と22時時点(142.41円)と比べて4銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入り一時142.54円と日通し高値を付けたものの、ユーロドルの下落などにつれた売りが出ると142.01円付近まで下押しした。ただ、そのあとは再び142.50円付近まで強含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.73円 - 146.92円
ユーロドル:0.9668ドル - 0.9734ドル
ユーロ円:141.43円 - 142.54円

(中村)
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