NY株見通し-9月消費者物価指数(CPI)に注目

 今晩のNY市場は米9月消費者物価指数(CPI)に注目。昨日は公表された9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、一部のメンバーが景気や金融市場に配慮して利上げペースを調整する可能性に言及したことが支援となったものの、翌日に発表される9月CPIへの警戒感から取引終盤に売りが優勢となった。ダウ平均は小幅な反落にとどまったものの、S&P500とナスダック総合はともに6日続落し、それぞれ2020年11月以来、2020年7月以来の安値で終了した。今晩の取引では、今後の金融政策の見通しを巡り、寄り前に発表される米9月消費者物価指数(CPI)の結果に注目が集まる。9月CPIは前月比+0.2%と8月分の+0.1%から加速が見込まれ、前年比では8月の+8.1%から+8.1%へと鈍化が予想されている。CPIが予想以上に強い結果となれば、積極的な金融引き締めの長期化見通しが株式市場の重しとなりそうだ。

 今晩の米経済指標は9月CPIのほか、新規失業保険申請件数、EIA週間原油在庫など。企業決算は寄り前にウォルグリーン、ドミノ・ピザ、デルタ航空などが第3四半期決算を発表する。(執筆:10月13日、14:00)
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