ニューヨーク外国為替市場概況・24時　ユーロドル、堅調

　17日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは堅調。24時時点では0.9816ドルと22時時点（0.9775ドル）と比べて0.0041ドル程度のユーロ高水準だった。ダウ平均が一時600ドル超上昇するなど、米国株相場の上昇を背景にリスク・オンのドル売りが出た。米長期金利の低下に伴うドル売りも出て一時0.9819ドルと日通し高値を付けた。

　ポンド円はしっかり。欧米株価の大幅上昇を背景にリスク・オンの動きが広がる中、一時170.09円まで上値を伸ばした。ハント英財務相はこの日、市場の混乱を招いたトラス政権の減税計画について「ほぼ全てを撤回する」と表明。英金融市場の混乱が収束に向かうとの期待から、英国債相場の大幅上昇（金利は低下）とともにポンド買いが膨らんだ。

　ユーロ円は上昇。24時時点では145.99円と22時時点（145.35円）と比べて64銭程度のユーロ高水準。米国株高を背景に投資家のリスク志向が改善し、円売り・ユーロ買いが優勢となった。24時過ぎに一時146.03円と日通し高値を更新した。

　ドル円はもみ合い。24時時点では148.72円と22時時点（148.69円）と比べて3銭程度のドル高水準だった。米国株高に伴うリスク・オンの円売りとドル売りが同時に出たため、ドル円自体は方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円：148.38円　-　148.89円
ユーロドル：0.9711ドル　-　0.9819ドル
ユーロ円：144.23円　-　146.03円


（中村）