欧州マーケットダイジェスト・27日 株小幅高・金利低下・ユーロ安
(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=146.13円(27日15時時点比△0.88円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.72円(▲0.65円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9971ドル(▲0.0106ドル)
FTSE100種総合株価指数:7073.69(前営業日比△17.62)
ドイツ株式指数(DAX):13211.23(△15.42)
10年物英国債利回り:3.403%(▲0.173%)
10年物独国債利回り:1.962%(▲0.149%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月独消費者信頼感指数(Gfk調査) ▲41.9 ▲42.8・改
欧州中央銀行(ECB)、政策金利 2.00%に引き上げ 1.25%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルはさえない。欧州中央銀行(ECB)はこの日開いた理事会で、市場予想通り0.75%の大幅利上げに踏み切り、インフレ率を目標水準に回帰させるために追加利上げの見通しを示した。一方、資産買い入れプログラム(APP)で購入した債券33億ユーロの償還資金の再投資は継続すると表明した。
また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「インフレ見通しに対するリスクは主に上方」「経済見通しのリスクは明らかに下方向」「今会合では意図的に量的引き締め(QT)について議論しなかった」などと述べた。
ECBの決定を受けて独10年債利回りは一時15bp、伊10年債利回りは34bp低下した。ユーロ圏国債利回りの低下とともに全般ユーロ売りが強まると、一時0.9970ドルと日通し安値を更新した。
なお、ユーロ豪ドルは一時1.5392豪ドル、ユーロNZドルは1.7038NZドル、ユーロポンドは0.8614ポンド、ユーロカナダドルは1.3502カナダドルまで値を下げた。
・ドル円は荒い値動き。アジア時間に一時145.11円と7日以来の安値を付けた反動で、欧州勢参入後は買い戻しが先行した。対ユーロ中心にドル買いが進んだ影響もあり、21時30分前には146.93円と日通し高値を更新した。
ただ、NYの取引時間帯に入ると徐々に上値が重くなった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米10年債利回りが3.90%台まで低下すると円買い・ドル売りが優勢となり、145.67円付近まで下押しした。
・ユーロ円は頭が重かった。21時過ぎに一時147.42円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値147.70円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。ECBの決定が「想定よりもハト派的な内容だった」と受け止められると、ユーロ圏国債利回りの低下とともに全般ユーロ売りが進行。一時145.56円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は続伸。スナク新政権発足に伴い財政運営の安定を期待した買いが入ったものの、積極的に上値を試す展開にはならなかった。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が上昇したほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株に買いが入った。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株の下落が目立った。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら4日続伸。ECB理事会を前に持ち高調整目的の売りなどが先行したものの、結果が伝わると買い戻しが優勢となり上げに転じた。個別ではドイツ銀行(5.11%高)やボノビア(4.90%高)、ダイムラー・トラック(2.67%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの決定を受けて、独10年債利回りは一時1.954%前後と5日以来の低水準を付けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=146.13円(27日15時時点比△0.88円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.72円(▲0.65円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9971ドル(▲0.0106ドル)
FTSE100種総合株価指数:7073.69(前営業日比△17.62)
ドイツ株式指数(DAX):13211.23(△15.42)
10年物英国債利回り:3.403%(▲0.173%)
10年物独国債利回り:1.962%(▲0.149%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月独消費者信頼感指数(Gfk調査) ▲41.9 ▲42.8・改
欧州中央銀行(ECB)、政策金利 2.00%に引き上げ 1.25%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルはさえない。欧州中央銀行(ECB)はこの日開いた理事会で、市場予想通り0.75%の大幅利上げに踏み切り、インフレ率を目標水準に回帰させるために追加利上げの見通しを示した。一方、資産買い入れプログラム(APP)で購入した債券33億ユーロの償還資金の再投資は継続すると表明した。
また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「インフレ見通しに対するリスクは主に上方」「経済見通しのリスクは明らかに下方向」「今会合では意図的に量的引き締め(QT)について議論しなかった」などと述べた。
ECBの決定を受けて独10年債利回りは一時15bp、伊10年債利回りは34bp低下した。ユーロ圏国債利回りの低下とともに全般ユーロ売りが強まると、一時0.9970ドルと日通し安値を更新した。
なお、ユーロ豪ドルは一時1.5392豪ドル、ユーロNZドルは1.7038NZドル、ユーロポンドは0.8614ポンド、ユーロカナダドルは1.3502カナダドルまで値を下げた。
・ドル円は荒い値動き。アジア時間に一時145.11円と7日以来の安値を付けた反動で、欧州勢参入後は買い戻しが先行した。対ユーロ中心にドル買いが進んだ影響もあり、21時30分前には146.93円と日通し高値を更新した。
ただ、NYの取引時間帯に入ると徐々に上値が重くなった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米10年債利回りが3.90%台まで低下すると円買い・ドル売りが優勢となり、145.67円付近まで下押しした。
・ユーロ円は頭が重かった。21時過ぎに一時147.42円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値147.70円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。ECBの決定が「想定よりもハト派的な内容だった」と受け止められると、ユーロ圏国債利回りの低下とともに全般ユーロ売りが進行。一時145.56円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は続伸。スナク新政権発足に伴い財政運営の安定を期待した買いが入ったものの、積極的に上値を試す展開にはならなかった。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が上昇したほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株に買いが入った。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株の下落が目立った。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら4日続伸。ECB理事会を前に持ち高調整目的の売りなどが先行したものの、結果が伝わると買い戻しが優勢となり上げに転じた。個別ではドイツ銀行(5.11%高)やボノビア(4.90%高)、ダイムラー・トラック(2.67%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの決定を受けて、独10年債利回りは一時1.954%前後と5日以来の低水準を付けた。
(中村)