株式明日の戦略―米中間選挙をまずは無難に消化、次の注目は米CPI
9日の日経平均は3日ぶり反落。終値は155円安の27716円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり880/値下がり865。決算が好感されたスズキやSUMCOが大幅上昇。自社株買い状況を公表したソフトバンクGが7000円台に乗せて年初来高値を更新した。川崎汽船が6.9%高と買いを集め、日本郵船や商船三井も強い上昇。太陽誘電、村田製作所、ディスコなど決算を発表済みのハイテク株の一角が大幅高となった。上期が大幅増益となったジェイリースがストップ高をつける場面もあるなど急騰。今期のV字回復見通しを手がかりにBEENOSがストップ高となった。
一方、上方修正を発表したものの、市場の期待に届かなかった任天堂が7.1%安。ダイキンやINPEXも上方修正が好感されず大幅安となった。為替が円高に振れたことから三菱自、マツダ、SUBARUなど自動車株が全般軟調。「プラチナバンド」割り当てに関する総務省の有識者会議を材料に楽天Gが強く買われた一方で、NTTやKDDIは売りに押された。上期が大幅な最終減益となったGSユアサや、下方修正を発表したUACJが急落。直近で人気化していたブライトパスバイオが18%安と暴落した。
日経平均は3桁の下落。ただ、米中間選挙は特段日本株をかく乱する材料にはならなかった。今晩の米国株がどう動くかを見極める必要があるが、下院で共和党が多数派、上院は接戦という大方の予想から大きく外れる結果にならなければ、この先の株式市場への影響は限られるかもしれない。市場の注目はあす発表の米10月消費者物価指数(CPI)に移る。CPIがそれほど強い結果とならなければ、12月のFOMCでは利上げ幅が0.75%ではなく、0.5%かそれ以下になるとの見方が強まる。そうなれば年末株高に対する期待も高まる。一方、強い結果となった場合には12月も大幅利上げが避けられず、リスクオフ色が強まるだろう。CPIの発表を前に、あすは買いが入りづらいと予想する。直近で上回った週足の節目が27300円~27400円台に集中しているだけに、これらを支えとして、下げても27500円辺りまでで売りが止まるかに注目しておきたい。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり880/値下がり865。決算が好感されたスズキやSUMCOが大幅上昇。自社株買い状況を公表したソフトバンクGが7000円台に乗せて年初来高値を更新した。川崎汽船が6.9%高と買いを集め、日本郵船や商船三井も強い上昇。太陽誘電、村田製作所、ディスコなど決算を発表済みのハイテク株の一角が大幅高となった。上期が大幅増益となったジェイリースがストップ高をつける場面もあるなど急騰。今期のV字回復見通しを手がかりにBEENOSがストップ高となった。
一方、上方修正を発表したものの、市場の期待に届かなかった任天堂が7.1%安。ダイキンやINPEXも上方修正が好感されず大幅安となった。為替が円高に振れたことから三菱自、マツダ、SUBARUなど自動車株が全般軟調。「プラチナバンド」割り当てに関する総務省の有識者会議を材料に楽天Gが強く買われた一方で、NTTやKDDIは売りに押された。上期が大幅な最終減益となったGSユアサや、下方修正を発表したUACJが急落。直近で人気化していたブライトパスバイオが18%安と暴落した。
日経平均は3桁の下落。ただ、米中間選挙は特段日本株をかく乱する材料にはならなかった。今晩の米国株がどう動くかを見極める必要があるが、下院で共和党が多数派、上院は接戦という大方の予想から大きく外れる結果にならなければ、この先の株式市場への影響は限られるかもしれない。市場の注目はあす発表の米10月消費者物価指数(CPI)に移る。CPIがそれほど強い結果とならなければ、12月のFOMCでは利上げ幅が0.75%ではなく、0.5%かそれ以下になるとの見方が強まる。そうなれば年末株高に対する期待も高まる。一方、強い結果となった場合には12月も大幅利上げが避けられず、リスクオフ色が強まるだろう。CPIの発表を前に、あすは買いが入りづらいと予想する。直近で上回った週足の節目が27300円~27400円台に集中しているだけに、これらを支えとして、下げても27500円辺りまでで売りが止まるかに注目しておきたい。