ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、急落

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は急落。24時時点では142.08円と22時時点(146.26円)と比べて4円18銭程度のドル安水準だった。注目の10月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.4%/前年比7.7%と予想の前月比0.6%/前年比8.0%を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともにドル売りが膨らんだ。24時前には一時141.80円と9月23日以来の安値を更新した。なお、エネルギーと食品を除くコア指数も前月比0.3%/前年比6.3%と予想の前月比0.5%/前年比6.5%を下回った。

 ユーロドルは急伸。24時時点では1.0164ドルと22時時点(0.9949ドル)と比べて0.0215ドル程度のユーロ高水準だった。米CPIの下振れをきっかけに米10年債利回りが一時3.85%台まで急低下すると全般ドル売りが進行。24時過ぎに一時1.0170ドルと9月13日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。

 ユーロ円は頭が重かった。24時時点では144.41円と22時時点(145.51円)と比べて1円10銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると146.07円付近まで上げたものの、ドル円の下落につれた売りが強まると144.05円まで一転下落した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.80円 - 146.59円
ユーロドル:0.9936ドル - 1.0170ドル
ユーロ円:144.05円 - 146.75円


(中村)
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