ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、伸び悩み

 11日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは伸び悩み。24時時点では1.0281ドルと22時時点(1.0309ドル)と比べて0.0028ドル程度のユーロ安水準だった。前日の10月米消費者物価指数(CPI)の下振れを受けて、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの見方が強まる中、22時30分前に一時1.0324ドルと8月12日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。ただ、小高く始まった米国株相場が失速するとドルを買い戻す動きがやや優勢となり、1.0266ドル付近まで上値を切り下げた。

 ユーロ円は戻りが鈍い。24時時点では143.40円と22時時点(143.80円)と比べて40銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの伸び悩みにつれた売りが出て、一時143.30円付近まで下押しした。

 ドル円は24時時点では139.45円と22時時点(139.48円)と比べて3銭程度のドル安水準だった。

 スイスフランは上昇。対ドルでは一時0.9452スイスフラン、対ユーロでは0.9746スイスフラン、対円では147.49円まで値を上げた。ジョーダン・スイス国立銀行(スイス中銀、SNB)総裁が「現在の金融政策は、インフレを抑えるのに十分ではない」「インフレ率を下げるために行動を起こさなければならない」と述べ、タカ派的な姿勢を示すとスイスフラン買いが広がった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.78円 - 142.48円
ユーロドル:1.0163ドル - 1.0324ドル
ユーロ円:142.57円 - 145.03円


(中村)
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