NY為替見通し=ドル円、上値は重いものの下押しも一服か
本日これまでのドル円は時間外の米長期金利の動向を睨みながらの動き。米長期金利が前日比でマイナス圏に沈むと一時138.88円まで下押したが、米長期金利が再び上昇に転じると139円後半に持ち直し、方向感は限られている。
今年のドル高はすでにピークアウトしたとの見方がある一方で、米利上げペースは鈍化するも日米金融政策の違いは大きく変わらず、円の買い戻しが一服との見方に分かれており、足もとでドル円は売り買い交錯の相場展開が続きそうだ。「ドル高ピークアウト」の根拠としては、米インフレ減速と労働市場軟化を示す指標が増えていることをあげているが、まだ米インフレ率が持続的に低下しつつあるという確信につながる手がかりはなく、当面はドルの不安定な地合いが続きそうだ。
本日のNY市場では11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や10月米住宅着工件数などの指標発表が予定されており、同指標結果を受けた米長期金利の動きに注目。また、複数の米金融当局者の発言が予定されており、発言内容にも注意したい。市場のターミナルレート(利上げの最終地点)水準の観測は依然として5%前後に高止まりし、いつどこまで利上げし続けるのかはまだコンセンサスが形成されていない。
テクニカル的には本日のドル円の終値が日足一目均衡表・雲の下限(本日139.71円近辺)を上回って引けるかどうかに注目。終値が同雲の下限を下回ると三役逆転の強い売りシグナルが点灯し、下方向に圧力が強まる可能性がある。
・想定レンジ上限
ドル円は16日高値140.29円や14日高値140.80円が上値めど。
・想定レンジ下限
ドル円は16日安値138.74円や15日安値137.68円が下値めど。
(金)
今年のドル高はすでにピークアウトしたとの見方がある一方で、米利上げペースは鈍化するも日米金融政策の違いは大きく変わらず、円の買い戻しが一服との見方に分かれており、足もとでドル円は売り買い交錯の相場展開が続きそうだ。「ドル高ピークアウト」の根拠としては、米インフレ減速と労働市場軟化を示す指標が増えていることをあげているが、まだ米インフレ率が持続的に低下しつつあるという確信につながる手がかりはなく、当面はドルの不安定な地合いが続きそうだ。
本日のNY市場では11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や10月米住宅着工件数などの指標発表が予定されており、同指標結果を受けた米長期金利の動きに注目。また、複数の米金融当局者の発言が予定されており、発言内容にも注意したい。市場のターミナルレート(利上げの最終地点)水準の観測は依然として5%前後に高止まりし、いつどこまで利上げし続けるのかはまだコンセンサスが形成されていない。
テクニカル的には本日のドル円の終値が日足一目均衡表・雲の下限(本日139.71円近辺)を上回って引けるかどうかに注目。終値が同雲の下限を下回ると三役逆転の強い売りシグナルが点灯し、下方向に圧力が強まる可能性がある。
・想定レンジ上限
ドル円は16日高値140.29円や14日高値140.80円が上値めど。
・想定レンジ下限
ドル円は16日安値138.74円や15日安値137.68円が下値めど。
(金)