ニューヨーク外国為替市場概況・18日 ドル円、3日続伸

 18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は140.37円と前営業日NY終値(140.20円)と比べて17銭程度のドル高水準だった。コリンズ米ボストン連銀総裁が「追加利上げは必要」「景気抑制スタンスはしばらくの間維持する必要」「0.75%の利上げは依然として検討されている」などと発言すると、このところ強まっていた米利上げペースの減速観測が後退。米長期金利の上昇とともにドル買いが進み、6時過ぎには一時140.42円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値140.50円を上抜けることは出来なかった。

 ユーロドルは続落。終値は1.0325ドルと前営業日NY終値(1.0362ドル)と比べて0.0037ドル程度のユーロ安水準だった。コリンズ氏の発言が伝わると米10年債利回りが3.82%台まで上昇し、ユーロ売り・ドル買いを誘った。7時前には一時1.0314ドルと日通し安値を更新した。
 なお、前日にはブラード米セントルイス連銀総裁が「現行の政策金利は十分に制約的な水準を下回っている」「少なくとも5%程度まで金利を引き上げる必要があり、より厳格な仮定では7%以上への利上げが推奨される」などと発言。金融引き締めに積極的な「タカ派」姿勢を示していた。

 ユーロ円は3営業日ぶりに反落。終値は144.92円と前営業日NY終値(145.29円)と比べて37銭程度のユーロ安水準。欧州序盤には145.48円付近まで買われる場面もあったが、アジア時間に付けた日通し高値145.55円が目先レジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。ユーロドルの下落につれた売りが出て、24時過ぎには一時144.56円と日通し安値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:139.64円 - 140.50円
ユーロドル:1.0314ドル - 1.0396ドル
ユーロ円:144.56円 - 145.55円

(中村)
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