NY為替見通し=FOMC議事要旨で12月FOMCの利上げ幅予想を再点検

 NYタイムは、米長期金利が下げ渋るなか、ドル円は141円台で戻りを試す展開か。米新規失業保険申請件数や、市場予想や前月の数字から伸び率が上下に振れやすい米耐久財受注額の結果、11月米各種購買担当者景気指数(PMI)速報値などを注視しつつ、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月1-2日分)の公表を待つ展開となる。

 FOMC議事要旨では、0.75%から0.50%へ市場予想が変化してきた12月FOMCでの利上げ幅予想の再点検をすることになる。市場予想を下回った10月米消費者物価指数(CPI)を反映して利上げ幅が0.50%にとどまるとの予想が主流となりつつあるが、単月の指標の振れによる利上げ幅縮小を否定するような内容になれば、ドル買い戻しが強まる可能性もある。

 しかし、0.75%利上げに予想が大きく傾く事態は想定しにくい。上値を試すにしても、先週後半の142円台からの下落幅を、ある度縮小するぐらいの動きにとどまりやすいだろう。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、21日高値142.25円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、日足一目均衡表・雲の下限140.83円。

(関口)
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