NY為替見通し=ドル円、米11月雇用統計のネガティブサプライズに要警戒か
本日のNY為替市場のドル円は、米11月雇用統計のネガティブサプライズに警戒する展開が予想される。
昨日発表された米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している10月米PCEデフレーターは、前年比+6.0%となり、9月の前年比+6.3%からの伸び率鈍化が確認された。
PCEデフレーターは、6月の前年比+7.0%をピークに、7月は+6.4%、8月は+6.2%、9月は+6.3%、そして10月は+6.0%と伸び率が鈍化傾向にあることで、12月14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の追加利上げ確率が高まっている。
本日発表される米11月雇用統計の予想は、非農業部門雇用者数が前月比+20.0万人で10月の+26.1万人から増加幅が減少、失業率は3.7%で10月と変わらずと見込まれている。
非農業部門雇用者数の最少予想は前月比+15万人程度となっており、ネガティブサプライズとなった場合の米10年債利回り低下、そしてドル売り加速の可能性に警戒しておきたい。
米10年債利回りは、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブルトップ、変則的なヘッドアンドショルダーを形成しつつあり、攻防の分岐点であるネック・ラインの3.558%や日足一目均衡表・雲の下限の3.584%を下抜けつつあることで、米金利低下を受けたドル売りに拍車がかかる可能性には要警戒となる。
本日は、ブラックアウト期間前のバーキン米リッチモンド連銀総裁とエバンズ米シカゴ連銀総裁の講演が予定されており、パウエルFRB議長が先日、引き締め過ぎるリスクに言及したことに対する見解に要注目となる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、11月30日の安値の137.65円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、以下の通り。
・133.09円:フィボナッチ・リトレースメント(102.59円~151.95円)38.2%
・132.95円:8月16日の安値
(山下)
昨日発表された米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している10月米PCEデフレーターは、前年比+6.0%となり、9月の前年比+6.3%からの伸び率鈍化が確認された。
PCEデフレーターは、6月の前年比+7.0%をピークに、7月は+6.4%、8月は+6.2%、9月は+6.3%、そして10月は+6.0%と伸び率が鈍化傾向にあることで、12月14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の追加利上げ確率が高まっている。
本日発表される米11月雇用統計の予想は、非農業部門雇用者数が前月比+20.0万人で10月の+26.1万人から増加幅が減少、失業率は3.7%で10月と変わらずと見込まれている。
非農業部門雇用者数の最少予想は前月比+15万人程度となっており、ネガティブサプライズとなった場合の米10年債利回り低下、そしてドル売り加速の可能性に警戒しておきたい。
米10年債利回りは、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブルトップ、変則的なヘッドアンドショルダーを形成しつつあり、攻防の分岐点であるネック・ラインの3.558%や日足一目均衡表・雲の下限の3.584%を下抜けつつあることで、米金利低下を受けたドル売りに拍車がかかる可能性には要警戒となる。
本日は、ブラックアウト期間前のバーキン米リッチモンド連銀総裁とエバンズ米シカゴ連銀総裁の講演が予定されており、パウエルFRB議長が先日、引き締め過ぎるリスクに言及したことに対する見解に要注目となる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、11月30日の安値の137.65円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、以下の通り。
・133.09円:フィボナッチ・リトレースメント(102.59円~151.95円)38.2%
・132.95円:8月16日の安値
(山下)