NY為替見通し=ドル円、米10月貿易赤字や米中長期債利回りの動向に要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、ドル高の影響を受けた米10月貿易赤字を見極めつつ、米国長期金利の動向を注視していく展開が予想される。
米10月の貿易赤字は800億ドルと予想されており、9月の733億ドルや昨年10月の682億ドルからの拡大が見込まれている。貿易赤字の拡大は国内総生産(GDP)の悪化要因となることで、米国10-12月期のGDPを見極める意味で注目しておきたい。
昨日発表された米11月ISM非製造業指数は56.5となり、10月の54.4から上昇していた。しかし、「物価」指数は70.0で、10月の70.7からはやや低下していた。11月のISM製造業「物価」指数も、43.0となり、10月の46.6から低下していた。
サプライマネジメント協会は、11月ISM非製造業指数の56.5は、GDPに換算した場合、+2.3%に相当し、11月ISM製造業指数の49.0は、+0.1%に相当すると言及している。
米10年債利回りは、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブルトップ、変則的なヘッドアンドショルダーを形成しつつあり、先週末には3.47%まで低下して、攻防の分岐点であるネック・ラインの3.558%や日足一目均衡表・雲の下限(12/2時点)の3.584%を一時的に下抜けた。しかし、現在は、米11月ISM非製造業指数のポジティブサプライズにより、ネック・ラインをやや上回る水準で推移しており、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて注視していくことになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、12月1日の高値の138.12円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、200日移動平均線の134.73円。
(山下)
米10月の貿易赤字は800億ドルと予想されており、9月の733億ドルや昨年10月の682億ドルからの拡大が見込まれている。貿易赤字の拡大は国内総生産(GDP)の悪化要因となることで、米国10-12月期のGDPを見極める意味で注目しておきたい。
昨日発表された米11月ISM非製造業指数は56.5となり、10月の54.4から上昇していた。しかし、「物価」指数は70.0で、10月の70.7からはやや低下していた。11月のISM製造業「物価」指数も、43.0となり、10月の46.6から低下していた。
サプライマネジメント協会は、11月ISM非製造業指数の56.5は、GDPに換算した場合、+2.3%に相当し、11月ISM製造業指数の49.0は、+0.1%に相当すると言及している。
米10年債利回りは、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブルトップ、変則的なヘッドアンドショルダーを形成しつつあり、先週末には3.47%まで低下して、攻防の分岐点であるネック・ラインの3.558%や日足一目均衡表・雲の下限(12/2時点)の3.584%を一時的に下抜けた。しかし、現在は、米11月ISM非製造業指数のポジティブサプライズにより、ネック・ラインをやや上回る水準で推移しており、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて注視していくことになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、12月1日の高値の138.12円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、200日移動平均線の134.73円。
(山下)