NY為替見通し=カナダ中銀の利上げ幅と声明に要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、米国長期金利の動向を注視していく展開が予想される。そして、加ドルは、カナダ銀行(BOC、中央銀行)の政策金利の引き上げ幅に注目することになる。
シナリオ1は、カナダ中銀が政策金利を現行の3.75%から4.25%まで0.50%引き上げて、市場が想定しているターミナルレート(最終到達点)に到達することで、今回の利上げサイクルを一旦停止する可能性となる。
シナリオ2は、0.25%の利上げに留まり、マックレムBOC総裁が「引き締め局面は終わりに近づいているが、まだそこに到達していない。追加の大幅利上げの可能性も排除しない」と述べていたように、利上げサイクルの継続が示唆される場合となる。
ドル/加ドルは、1.36加ドル台まで米ドル高・加ドル安に推移し、加ドル円も一時99円台まで下落していることで、ターミナルレート4.25%を織り込みつつあるため、中銀の声明やマックレムBOC総裁がタカ派的だった場合には、要警戒となる。
米10年債利回りは、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブルトップ、変則的なヘッドアンドショルダーを形成しつつあり、先週末には3.47%まで低下して、攻防の分岐点であるネック・ラインの3.558%や日足一目均衡表・雲の下限(12/2時点)の3.584%を下抜けた。しかし、現在は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けてネック・ライン3.558%付近での推移となっている。一目均衡表では三役陰転の低下トレンドとなっており、ネック・ラインを明確に下抜けた場合の目標値は2.78%となり、米国のリセッション(景気後退)入りを警告することになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、12月1日の高値の138.12円。
加ドル円の上値の目処は、一目・転換線の102.02円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、12月6日の安値の135.97円、その下は200日移動平均線の134.84円。
加ドル円の下値の目処は、12月2日の安値の99.49円。
(山下)
シナリオ1は、カナダ中銀が政策金利を現行の3.75%から4.25%まで0.50%引き上げて、市場が想定しているターミナルレート(最終到達点)に到達することで、今回の利上げサイクルを一旦停止する可能性となる。
シナリオ2は、0.25%の利上げに留まり、マックレムBOC総裁が「引き締め局面は終わりに近づいているが、まだそこに到達していない。追加の大幅利上げの可能性も排除しない」と述べていたように、利上げサイクルの継続が示唆される場合となる。
ドル/加ドルは、1.36加ドル台まで米ドル高・加ドル安に推移し、加ドル円も一時99円台まで下落していることで、ターミナルレート4.25%を織り込みつつあるため、中銀の声明やマックレムBOC総裁がタカ派的だった場合には、要警戒となる。
米10年債利回りは、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブルトップ、変則的なヘッドアンドショルダーを形成しつつあり、先週末には3.47%まで低下して、攻防の分岐点であるネック・ラインの3.558%や日足一目均衡表・雲の下限(12/2時点)の3.584%を下抜けた。しかし、現在は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けてネック・ライン3.558%付近での推移となっている。一目均衡表では三役陰転の低下トレンドとなっており、ネック・ラインを明確に下抜けた場合の目標値は2.78%となり、米国のリセッション(景気後退)入りを警告することになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、12月1日の高値の138.12円。
加ドル円の上値の目処は、一目・転換線の102.02円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、12月6日の安値の135.97円、その下は200日移動平均線の134.84円。
加ドル円の下値の目処は、12月2日の安値の99.49円。
(山下)