ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、半年ぶり高値

 15日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは上昇。24時時点では1.0699ドルと22時時点(1.0623ドル)と比べて0.0076ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で、市場予想通り政策金利を0.50%引き上げることを決めたと発表。声明では「一段の金利上昇を見込む」「金利は安定したペースで大幅に上昇する必要」と指摘した。この結果を受けて欧州債利回りが上昇すると、ユーロは買いで反応した。
 ラガルド総裁が理事会後の会見で「成長見通しへのリスクは下サイド」としながらも、「インフレ見通しに対するリスクは主に上サイド」「一定期間、0.50%のペースで利上げを実施すると予想」「ECBは市場が見込むよりもさらに金利で動くべき」との見解を示すと全般ユーロ買いが活発化。前日の高値1.0695ドルを上抜けて一時1.0735ドルと6月9日以来約半年ぶりの高値を付けた。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では146.33円と22時時点(145.01円)と比べて1円32銭程度のユーロ高水準。ECBのタカ派的な姿勢を受けて全般ユーロ買いが進むと、24時前に一時146.51円と11月10日以来約1カ月ぶりの高値を更新した。

 ドル円は下値が堅い。24時時点では136.77円と22時時点(136.50円)と比べて27銭程度のドル高水準だった。11月米小売売上高や12月米ニューヨーク連銀製造業景気指数、12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、11月米鉱工業生産指数が予想を下回ったことを受けて一時136.18円付近まで下押ししたものの、ユーロ円など一部クロス円の上昇につれた買いが入ると137.14円と日通し高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:135.24円 - 137.14円
ユーロドル:1.0606ドル - 1.0735ドル
ユーロ円:144.31円 - 146.51円


(中村)
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