今日の株式見通し-軟調か 米国株は上昇するも一段の円高が重荷

 東京市場は軟調か。米国株は上昇。ダウ平均は92ドル高の32849ドルで取引を終えた。直近の下げに対する押し目買いが優勢。ただ、日本の金融政策修正を受けて米国の長期金利も上昇しており、全般的に上値は重かった。ドル円は足元131円70銭近辺で推移しており、130円台に突入する場面もあった。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて195円安の26325円、ドル建てが170円安の26350円で取引を終えた。

 きのうの日本株は日銀の政策修正を受けて大幅安となったが、米国の長期金利が上昇したり、為替が一段と円高に振れたり、海外の市場にも余波は出てきている。米国株も上昇はしたが、ナスダックは横ばい程度にとどまっており、日本株には円高進行のネガティブな影響の方が強めに出ると予想する。これだけ市場をかく乱させながら、黒田総裁は引け後の会見で、今回の対応が日銀の方針転換ではないことを強調した。しかし、それはそれで市場を困惑させる材料となる。年末株高への期待が大きく後退する中、下押し圧力の強い地合いが続くだろう。日経平均の予想レンジは26000円-26500円
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