NYマーケットダイジェスト・21日 株大幅高・円上値重い

(21日終値)
ドル・円相場:1ドル=132.46円(前営業日比△0.73円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.46円(△0.51円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0605ドル(▲0.0019ドル)
ダウ工業株30種平均:33376.48ドル(△526.74ドル)
ナスダック総合株価指数:10709.37(△162.26)
10年物米国債利回り:3.66%(▲0.02%)
WTI原油先物2月限:1バレル=78.29ドル(△2.06ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1825.4ドル(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)          <発表値>   <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比)     0.9%      3.2%
7-9月期米経常収支       2171億ドルの赤字  2387億ドルの赤字・改
12月米消費者信頼感指数         108.3      101.4・改
11月米中古住宅販売件数
前月比                 ▲7.7%     ▲5.9%
年率換算件数              409万件     443万件

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反発。NY勢が円売り・ドル買いで参入し、23時過ぎに一時132.53円と本日高値を付けた。上値では戻り売り意欲が強いなかで一巡後は131.80円付近まで伸び悩む場面があったが、下値は限定的。一時は3.61%台まで低下していた米10年債利回りが3.70%手前まで一転上昇すると132.51円付近まで再び値を上げた。
 米20年債入札後に米金利が再び低下すると132.09円付近まで下押ししたが、132円台を維持して取引を終了した。市場では「12月相場で市場の流動性が悪化するなか、昨日の日銀による金融政策修正における円急騰は行き過ぎたため、その反動が出た模様」との指摘があった。

・ユーロドルは3営業日ぶりに反落。1.06ドル台前半を中心に上下する展開となった。一時1.0644ドルまで上昇する場面があったが、足もとで1.06ドル台半ばで抑えられ続けていることもあり、上値は限定的だった。NY午後に米長期金利が一時上昇に転じると1.0591ドルの安値まで下げたが、売りも続かなかった。

・ユーロ円は反発。総じてドル円につれる展開となった。NY序盤に140.77円まで上げた後140円付近まで失速したが、下値は堅かった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。スポーツ用品のナイキが発表した四半期決算が予想を上回ったことで急伸し、投資家心理が改善。12月米消費者信頼感指数が4月以来の高水準となったことも景気後退懸念を和らげた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指も続伸した。

・米国債券相場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いていたことから債券買いが先行し、利回りは一時3.61%台まで低下した。ただ、米国株が大幅高となり、安全資産とされる債券に売りが出たため上値も限られた。

・原油先物相場は続伸。米エネルギー省(EIA)が公表した週間石油在庫が、原油在庫が市場予想を大幅に上回る取り崩し幅を記録したことで原油先物価格は一時78ドル半ばまで上昇するなど底堅い動き。

・金先物相場は横ばい。連日ドルの上値が重い動きが続いていることで、ドルで取引される金先物は割安感から買い意欲があった。しかしながら、株価が大幅に続伸するなど、市場はリスク選好な動きを見せていることで上値も限られ明確な方向感がなく横ばいで引けた。


(越後)
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