ニューヨーク外国為替市場概況・2日 ドル円、3日続落

 2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続落。終値は130.80円と前営業日NY終値(131.12円)と比べて32銭程度のドル安水準だった。オセアニアやアジア、北米などが休場で商いは低調だったが、先週末に伝わった「日銀は17-18日の金融政策決定会合で、物価見通しの上方修正を検討。政府・日銀が目標とする2%に近い水準で物価が高止まりすることになり、緩和修正への圧力がさらに増す可能性がある」との日経記事を手掛かりに、この日も円買い・ドル売りが進んだ。23時前には一時130.63円と日通し安値を更新した。
 ただ、昨年12月20日のYCCショック時の安値130.58円がサポートとして働くと130.84円付近まで下げ渋った。

 ユーロドルは3営業日ぶりに反落。終値は1.0667ドルと前営業日NY終値(1.0705ドル)と比べて0.0038ドル程度のユーロ安水準だった。北米勢をはじめ、世界中の多くの市場参加者が休暇を取る中、しばらくは1.06ドル台後半でのもみ合いが続いたが、NY午後に入るとユーロ売りの勢いがやや強まり、一時1.0651ドルと本日安値を更新した。

 ユーロ円は3日続落。終値は139.45円と前営業日NY終値(140.41円)と比べて96銭程度のユーロ安水準。日銀の金融政策変更を警戒した円買いが入ったほか、ユーロドルの下落につれた売りが出て一時139.28円と日通し安値を更新した。なお、市場では「12月20日の安値138.81円がサポートとして機能するか注目される」との声が聞かれた。

本日の参考レンジ
ドル円:130.63円 - 131.04円
ユーロドル:1.0651ドル - 1.0710ドル
ユーロ円:139.28円 - 140.31円

(中村)
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