ニューヨーク外国為替市場概況・29日 ドル円、5日ぶり反落

 29日のニューヨーク外国為替市場でドル円は5営業日ぶりに反落。終値は133.03円と前営業日NY終値(134.47円)と比べて1円44銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りが一時3.81%台まで低下したことなど手掛かりに円買い・ドル売りが先行。米国株相場の上昇を背景にリスク・オンのドル売りも出て、アジア時間の安値133.47円や前日の安値133.38円を下抜けた。5時前には一時132.88円と日通し安値を更新した。
 なお、この日発表の前週分の米新規失業保険申請件数は22.5万件と市場予想通りの結果となった。

 ユーロドルは反発。終値は1.0661ドルと前営業日NY終値(1.0612ドル)と比べて0.0049ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると、3時前に一時1.0690ドルと15日以来2週間ぶりの高値を更新した。ダウ平均が一時410ドル超上昇するなど、米国株相場が堅調に推移したこともリスク・オンのドル売りを誘った。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.78まで低下した。

 ユーロ円は5日ぶりに反落。終値は141.84円と前営業日NY終値(142.71円)と比べて87銭程度のユーロ安水準。22時前に一時142.41円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値142.72円が目先レジスタンスとして働くと失速した。ドル円の下落につれた売りも出て、24時前に一時141.58円と本日安値を付けた。その後の戻りも142.20円付近にとどまった。

本日の参考レンジ
ドル円:132.88円 - 134.47円
ユーロドル:1.0610ドル - 1.0690ドル
ユーロ円:141.58円 - 142.72円

(中村)
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