ニューヨーク外国為替市場概況・5日 ドル円、3日続伸

 5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は133.41円と前営業日NY終値(132.63円)と比べて78銭程度のドル高水準だった。12月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が23.5万人増と予想の15.0万人増を上回ったことが分かると全般ドル買いが先行。その後発表された11月米貿易収支や前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い結果となったこともドル買いを促し、一時134.05円まで上値を伸ばした。
 ただ、134円台では戻りを売りたい向きも多く、徐々に上値が重くなった。ブラード米セントルイス連銀総裁の「インフレは依然として高すぎるが、緩やかになっている」「2023年にはインフレが緩和するだろう」との発言が「タカ派色を弱めた」と受け止められたこともドルの重しとなり、一時132.96円付近まで下押しした。

 ユーロドルは反落。終値は1.0522ドルと前営業日NY終値(1.0604ドル)と比べて0.0082ドル程度のユーロ安水準だった。しばらくは1.0600ドルを挟んだもみ合いの動きが続いていたが、良好な米経済指標が相次ぐと、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。1時前に一時1.0515ドルと日通し安値を更新した。
 ただ、ブラード氏の発言を受けて米長期金利が上昇幅を縮めると1.0543ドル付近まで下げ渋った。

 ユーロ円は反落。終値は140.38円と前営業日NY終値(140.64円)と比べて26銭程度のユーロ安水準。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時141.36円と本日高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると140.14円付近まで押し戻された。ダウ平均が一時450ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移したこともリスク回避目的の円買い・ユーロ売りを誘った。

本日の参考レンジ
ドル円:131.69円 - 134.05円
ユーロドル:1.0515ドル - 1.0631ドル
ユーロ円:139.97円 - 141.36円

(中村)
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