ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、持ち直す

 10日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは持ち直した。24時時点では1.0740ドルと22時時点(1.0719ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ高水準だった。リクスバンク主催のイベントに参加中のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を控えて、米長期金利の上昇とドル買いが先行。22時30分過ぎに一時1.0712ドルと日通し安値を付けた。市場では「パウエル氏がタカ派的な姿勢を示すのではないか」との警戒があった。
 ただ、パウエル氏が経済や金融政策について言及しなかったことが伝わると、一転ドル売りが優勢に。23時30分過ぎには1.0759ドルと日通し高値を更新した。

 ドル円は失速。24時時点では132.01円と22時時点(132.38円)と比べて37銭程度のドル安水準だった。22時30分過ぎに一時132.48円と日通し高値を付けたものの、パウエル氏が金融政策について言及しなかったことが分かると131.73円付近まで下落した。市場では「パウエル氏のタカ派発言への警戒から米債売り・ドル買いを仕掛けていた向きが反対売買を行った」との声も聞かれた。

 ユーロ円は伸び悩み。24時時点では141.78円と22時時点(141.90円)と比べて12銭程度のユーロ安水準。22時過ぎに一時141.96円と本日高値を付けたものの、買い一巡後はやや上値を切り下げた。ドル円の失速などが相場の重し。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:131.39円 - 132.48円
ユーロドル:1.0712ドル - 1.0759ドル
ユーロ円:141.10円 - 141.96円


(中村)
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