11日香港株=反発して始まるか、米CPI発表控え買い一巡後は伸び悩みも

 11日の香港市場は反発して始まるか。米株高の流れを引き継いだ買いが先行しそうだ。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、市場に注目された10日の講演で金融政策に関して踏み込んだ発言をしておらず、「タカ派」寄り姿勢の表明を警戒していた投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。

 ただ、買い一巡後は上値が重い展開がありそうだ。12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を日本時間12日夜に控え、米国のインフレ圧力を見極めたいとして積極的な売買を見送るムードが次第に強まると予想する。あすは中国の12月の物価統計も発表される。

 10日のNY株式相場はダウ平均が反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は3日続伸した。昨年に大きく下落したハイテク・グロース株を中心に買い戻しの動きが続いた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を上回って引けた。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。