ニューヨーク外国為替市場概況・16日 ドル円、3日ぶり反発

 16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は128.58円と前営業日NY終値(127.87円)と比べて71銭程度のドル高水準だった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが鈍化するとの見方や日銀の金融政策修正への思惑を背景に、アジア市場では一時127.23円と昨年5月下旬以来の安値まで値を下げた。ただ、欧州市場に入るとショートカバーが優勢となり、一時128.87円の本日高値まで持ち直した。NY市場では米国がキング牧師誕生日で休場となる中、市場参加者が少なく狭いレンジ取引に終始した。
 なお、日銀は17-18日に開く金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を再び見直すとの思惑が浮上している。また、会合後に公表する「経済・物価情勢の展望」では2023-24年度の物価見通しを引き上げるとの見方がある。

 ユーロドルは小幅ながら続落。終値は1.0822ドルと前営業日NY終値(1.0830ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。本日はNY市場が休場とあって、市場参加者が少なく1.08ドル台前半で動意が薄かった。

 ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は139.14円と前営業日NY終値(138.51円)と比べて63銭程度のユーロ高水準。ドル円の持ち直しにつれた買いが入ったほか、欧州株高に伴うリスク・オンの円売り・ユーロ買いが出て一時139.30円と本日高値を付けた。そのあとはNY市場が休場とあって139円台前半で値動きが鈍った。

本日の参考レンジ
ドル円:127.23円 - 128.87円
ユーロドル:1.0802ドル - 1.0874ドル
ユーロ円:138.23円 - 139.30円

(中村)
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