NY為替見通し=日銀発表を明日に控えた不安が市場を揺さぶるリスクに注意

 NYタイムは、休暇明けの米系投資家の市場復帰で相応に動意が戻ってくるだろう。しかし、明日に日銀金融政策決定会合を控えた動きにくさが残ると思う。

 ただ、手控え気味で取引が薄いなか、明日の会合での前回に続くサプライズを警戒した向きからポジション整理のまとまったフローが出てくると、動意が荒っぽくなるリスクもある。ドル円の下値での投げ売りだけでなく、ほどよく戻したところで妥協できる範囲のポジションを仕切る動きが出てくることも考えられ、上下に振れる展開も視野に入れて臨みたい。

 前回の日銀会合では、10年債利回りの許容変動幅を0.50%に拡大するサプライズがあった。次期総裁に何も手付かずのまま、政策変更を丸投げすることを回避し、地ならしとしてYCC(イールドカーブコントロール)運用方法の一部変更で、今後の政策変更の可能性を示唆したとの意図だったかもしれない。

 だが、タイミングとしてはサプライズで、YCCの副作用で長期債先物がヘッジとして機能していない状況において、資産として多くの長期債を抱える銀行などの市場参加者の損失や含み損が大きく膨らんだ。

 日銀のコミュニケーションの拙さを指摘する声が強まったものの、一方で予めアナウンス効果のある発言や示唆があれば、前倒しで市場が動くことを後押しすることになる。実際に政策や運用方法の変更を行うまで、一定の基準に市場を維持するコストが膨大になってしまう。

 となれば、今回も含む今後の会合で何らかの政策変更や運用の一部変更があるのなら、サプライズのタイミングとなることは考えられる。今回会合でもし運用変更・修正(10年債利回りの許容変動幅の再拡大、他年限債券への対象変更・拡大)などがあった場合に損失を被る不安のあるポジションの拙速な処分による振れで、安値を売り込んだり、高値を掴んだりする恐れがあるため注意したい。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、4日安値129.93円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、昨日16日安値127.23円

(関口)
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