NY為替見通し=日銀の実質利上げへの反応を見極め、米住宅着工件数なども要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、日銀による実質的な利上げに対する米国勢の反応を見極めることになる。また、米国では住宅リセッション(景気後退)への警戒感が高まっており、11月米住宅着工件数や建設許可件数も材料視されそうだ。

 日銀による実質的な利上げ決定を受け、ドル円は欧州前半に8月半ば以来の132円前半まで売られた。黒田日銀総裁は、引き締めではないことを強調し、追加緩和にも言及したが、市場の反応は限られた。長期金利の許容変動幅拡大は市場にとってはサプライズであり、値が飛んだ分だけロングを切れなかった向きも多そうだ。

 ここからドル円のテクニカルポイントは、10月21日の高値151.95円を頭とするヘッド・アンド・ショルダーのネック・ラインである8月2日の安値130.41円となる。その手前8月11日安値131.74円を割り込むようだと、下げ足を速めることになるかもしれない。

 昨日発表された12月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数は31となり、11月の33から低下。本日発表の11月米住宅着工件数は予想140.0万件と前月比で1.8%減少が見込まれている。同月建設許可件数も148.5万件と、前月比2.1%減と弱い予想。住宅リセッションへの懸念が高まっていることで、予想を大幅に下回るネガティブサプライズに警戒しておきたい。
 
 なお米10年債利回りは、日銀会合後の本邦長期債につれて一時3.70%台まで上昇。欧州時間に入って上げ幅を縮めている。テクニカル的には、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブル・トップ、変則的なヘッド・アンド・ショルダーが完成し、目標値2.78%が点灯中だ。来年の米国経済のリセッション入りを警告しており、為替もドル安に繋がるか留意する必要がありそうだ。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値の目処(めど)は、12月14日の安値の134.54円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値の目処(めど)は、8月11日の安値の131.74円。


(山下)
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