NY為替見通し=米11月PPIと12月ミシガン大学消費者インフレ期待に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、米国長期金利の動向を注視しながら、11月米卸売物価指数(PPI)や12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値、そしてインフレ期待を見極めていくことになる。

 11月米PPIの予想は前月比+0.2%で、10月と変わらず、前年比+7.2%で10月の前年比+8.0%からの伸び率鈍化が見込まれている。
 リスクシナリオは、予想を大幅に下回った場合となる。

 12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値の予想は56.9で、11月の56.8からの改善が見込まれている。注目ポイントは、1年先のインフレ期待や5年先のインフレ期待が前月からの上昇基調を続けているのか、それとも、低下しているのか、となる。
 リスクシナリオは、低下していた場合で、インフレのピークアウト観測が強まることで、ドル売り要因となる。

 米10年債利回りは、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブル・トップ、変則的なヘッド・アンド・ショルダーが完成して、目標値2.78%が点灯しており、米国のリセッション(景気後退)入りを警告している。
 現状も、3.4%台での推移となっており、本日の米国物価指数やインフレ期待次第では、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を待たずに、低下基調を強める可能性があるため、要警戒か。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値の目処(めど)は、12月7日の高値の137.86円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値の目処(めど)は、200日移動平均線の135.05円。


(山下)
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