今日の株式見通し=堅調か 米国株はパウエル議長会見を好感して上昇

 東京市場は堅調か。米国株は上昇。ダウ平均は6ドル高の34092ドルで取引を終えた。FOMCの結果発表前は警戒売りが優勢。FOMCでは大方の予想通り0.25%の利上げが決定された。声明文ではこの先も複数回の利上げがあることが示唆されたことから発表直後もしばらくは荒い動きとなり、安いところでは500ドル超下げる場面もあった。しかし、パウエルFRB議長の会見内容が警戒していたほどタカ派的ではないと受け止められ、終盤に切り返し、プラス圏まで戻して終えた。ハイテクグロース株が強く、ナスダックが2%高となっている。

 米国の長期金利が大きく低下しており、為替市場ではドル安・円高が進行。ドル円は足元128円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて115円高の27425円、ドル建てが145円高の27455円で取引を終えた。

 ダウ平均は終値では横ばい程度だが、米国株が注目のFOMCを消化してプラスで終えたことから、これを好感した買いが入ると予想する。ナスダックが強かったことから、ハイテク株が上昇を先導するだろう。決算を発表したメタが時間外で買われており、このこともグロース株買いを後押ししやすい。きょうはECB理事会や英国金融政策発表があるほか、アップル、アルファベット、アマゾン・ドットコムの決算発表もある。そのため、買い一巡後は様子見姿勢が強まるとみる。ただ、売りは手控えられると思われるだけに、下げづらく上げやすい地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは27400円-27650円
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