NY株見通し-アップルなどの決算発表や翌日の1月雇用統計を控えて様子見か

 今晩のNY市場はもみ合いか。昨日は米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅が市場予想通りに0.25%に縮小され、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見でインフレがスローダウンしているとの認識を示したことが好感され主要3指数がそろって上昇。ダウ平均は6.92ドル高(+0.02%)と小幅高にとどまったものの、S&P500が1.05%高、ナスダック総合は2.00%高となり主要3指数がそろって2日続伸した。引け後の動きでは、売上高が予想を上回ったほか、自社株買いの発表も好感されたメタ・プラットフォームズが時間外で20%高と急伸した。今晩はパウエルFRB議長発言を受けて先行きの利上げ打ち止め期待が引き続き支援となることが期待される一方、前日の大幅高で利益確定売りが上値圧迫要因となることが予想されるほか、引け後にアップル 、アルファベット、アマゾンのハイテク・ジャイアントの決算発表が控えていることや、翌日にはFRBが注目する米1月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)の発表も控えており、重要イベントを控えた様子見姿勢も強まりそうだ。

 今晩の経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、10-12月期単位労働コスト速報値、12月製造業新規受注など。企業決算は寄り前にイーライリリー、メルク、ブリストルマイヤーズ、ハネウェル、エスティ・ローダー、引け後にアップル、アルファベット、アマゾン、クアルコム、フォードなどが発表予定。(執筆:2月2日、14:00)
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