NY株見通し-上値の重い展開か 12月コアPCE価格指数などの経済指標に注目

 今晩のNY市場は上値の重い展開か。昨日は決算が好感されたテスラの大幅高や予想を上回る10-12月期国内総生産 (GDP) 速報値が好感され主要3指数がそろって大幅高。ダウ平均は5営業日続伸し、S&P500とナスダック総合も3日ぶりに反発した。週初来では、ダウ平均が1.72%高、S&P500が2.21%高、ナスダック総合が3.34%高となり、年初来ではダウ平均が2.42%高、S&P500が5.75%高となり、ナスダック総合は9.99%高と昨年7月以来の大幅高となった。引け後の動きでは10-12月期の売上高と利益が予想を下回ったうえ、弱い見通しを発表した半導体のインテルが時間外で10%下落した。週末の取引となる今晩は年初からの上昇で利益確定売りが強まることが予想されるほか、インテルの下落も見込まれ上値の重い展開か。来週にアップル、アマゾン、アルファベット、メタなどのハイテク・ジャイアントの決算発表が相次ぐことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表や1月雇用統計の発表などもあり、重要イベントを控えた警戒感も強まりそうだ。

 今晩の米経済指標は12月個人所得・個人消費支出・個人消費支出 (PCE) 価格指数・コアPCE価格指数、1月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、12月中古住宅販売仮契約指数など。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目するコアPCE価格指数は前年比+4.4%と11月分の+4.7%から減速が見込まれており、予想通りの鈍化となれば早期の利上げ打ち止め期待が続きそうだ。企業決算は寄り前にチャーター・コミュニケーション、HCAヘルスケア 、アメリカン・エキスプレス、シェブロンなどが発表予定。(執筆:1月27日、14:00)
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