ロンドン為替見通し=タカ派姿勢の後退観測が強まるなか、英・欧中銀高官の発言に注目

 ロンドンタイムは、欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(英中銀、BOE)の利上げサイクル終了観測の強まりを受けたユーロやポンドへの売りが続くか見定めることになる。

 欧州序盤に発表が予定されているユーロ圏や域内主要国、英国の1月サービス部門PMI(購買担当者景気指数)改定値は大きな動きにつながらないかもしれない。しかしながら、欧・英中銀のタカ派姿勢の弱まりに注目が集まるなか、景気鈍化を示唆するPMIの下方修正が大きくなった場合の市場の反応には留意したい。

 昨日BOEの0.50%利上げが、賛成7名・反対2名(据え置き主張)で決定した後を受け、ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミストの講演内容にも注目したい。同氏は0.50%利上げに投票した。

 特段の材料がなければ様子見姿勢のままNY序盤の米雇用統計を待つ様相となりそうだ。ただしNY入り以降もビスコ伊中銀総裁の講演が予定されており、ユーロ相場の反応に注目となる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:2日レンジ半値水準1.0960ドル。
・ポンドドル:2日NY午後の戻り1.2300ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:1月31日安値1.0802ドル。
・ポンドドル:1月12日安値1.2089ドル。

(関口)
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