NY為替見通し=主要中銀イベントこなし、調整中心で強い方向感を示しにくい

 NYタイムは、米欧英の主要中央銀行による金融政策発表イベントをこなした週末とあって、調整中心で強い方向感を示しにくいだろう。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)は現地14日、利上げ幅を0.50%に縮小した一方、ターミナルレート(利上げの最終到達地点)の予想を5.1%付近へ引き上げた。利上げ幅縮小を材料視した短期的な見方に基づく売りが担ぎ上げられ、ドル円は昨日138円台を回復する場面もあった。

 しかし、その動きにも一巡。ドルの底堅さが一定の支えとなっているものの、金利上昇が続くとの見方を嫌気した株安によるリスク回避の円買いもあって、ドル円は明確なトレンドを形成できないとみる。米景気減速のリスクを嫌気した今夜の12月各購買担当者景気指数(PMI、速報値)の下振れに注意しつつも、今後は次第にクリスマス休暇を意識した様子見ムードを強めていくことになりそうだ。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、15日高値138.17円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、15日NYタイム安値136.18円

(関口)
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