NY為替見通し=ドット・プロットのターミナルレートに要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の第7次利上げはほぼ織り込み済みであり、ドット・プロット(金利予測分布図)のターミナルレート(利上げの最終到達点)、そしてパウエルFRB議長の記者会見に注目することになる。
ドット・プロットは、通常、FOMC開催前週の金曜日(9日)に作成されており、ウォールストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者は、先週、「FOMCでは0.5%の利上げを行い、ドットプロットでのターミナルレート中央値が9月の4.6%から一気に5.00%台まで引き上げられ、FRBは市場参加者のコンセンサスより高い位置に来年FFレートを持っていくことを暫定的にシグナルしたい」と述べていた。
しかし、今回は、「FRBのHPに会合1日目の夜まで変更することが出来る」と書いてあることで、昨日発表された米国11月の消費者物価指数を考慮して変更された可能性があることで、要注目となる。
変更されなかった場合は、パウエルFRB議長の記者会見で、インフレ率の伸び率鈍化傾向を受けたターミナルレートへの言及に注目したい。
シナリオ1(ハト派)は、ドットプロットでのターミナルレート中央値が9月の4.6%から4.9%程度(FF金利誘導目標4.75-5.00%)に引き上げられ、その後は利下げに転じるというものである。
シナリオ2(ややタカ派)は、4.75-5.00%が23年末まで維持されるパターンとなる。
シナリオ3(ややタカ派)は、ターミナルレート中央値が5.00%台(FF金利誘導目標5.00-25%)に引き上げられ、その後は利下げに転じるというものである。
シナリオ4(タカ派)は、5.00-25%が23年末まで維持されるパターンとなる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、12月12日の安値の136.35円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、12月5日安値134.13円。
(山下)
ドット・プロットは、通常、FOMC開催前週の金曜日(9日)に作成されており、ウォールストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者は、先週、「FOMCでは0.5%の利上げを行い、ドットプロットでのターミナルレート中央値が9月の4.6%から一気に5.00%台まで引き上げられ、FRBは市場参加者のコンセンサスより高い位置に来年FFレートを持っていくことを暫定的にシグナルしたい」と述べていた。
しかし、今回は、「FRBのHPに会合1日目の夜まで変更することが出来る」と書いてあることで、昨日発表された米国11月の消費者物価指数を考慮して変更された可能性があることで、要注目となる。
変更されなかった場合は、パウエルFRB議長の記者会見で、インフレ率の伸び率鈍化傾向を受けたターミナルレートへの言及に注目したい。
シナリオ1(ハト派)は、ドットプロットでのターミナルレート中央値が9月の4.6%から4.9%程度(FF金利誘導目標4.75-5.00%)に引き上げられ、その後は利下げに転じるというものである。
シナリオ2(ややタカ派)は、4.75-5.00%が23年末まで維持されるパターンとなる。
シナリオ3(ややタカ派)は、ターミナルレート中央値が5.00%台(FF金利誘導目標5.00-25%)に引き上げられ、その後は利下げに転じるというものである。
シナリオ4(タカ派)は、5.00-25%が23年末まで維持されるパターンとなる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、12月12日の安値の136.35円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、12月5日安値134.13円。
(山下)