NY株見通し-ハイテク株を中心に軟調か 1月雇用統計などの経済指標に注目

 今晩のNY市場はハイテク株を中心に軟調か。昨日は予想を上回る決算や自社株買いを発表したメタ・プラットフォームズが23%高と急伸したことで、ハイテク株主体のナスダック総合が3.25%上昇し、S&P500も1.47%高となりともに3日続伸した。一方、ダウ平均はヘルスケア株の下落が重しとなり39.02ドル安(-0.11%)と3日ぶりに小幅反落した。週初来ではナスダック総合が4.98%高と5週続伸ペースとなり、S&P500が2.68%高、ダウ平均も0.22%高とともに2週続伸ペースとなった。引け後の動きではアップルとアルファベットの10-12月期の売上高と利益がともに市場予想を下回り、株価は時間外でともに4%超下落。アマゾンも弱い見通しが嫌気され時間外で5%超下落した。週末の取引となる今晩はアップル、アルファベット、アマゾンなどのハイテク株を中心に軟調展開が予想されるが、米1月雇用統計などの経済指標にも注目が集まる。1月雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が18.5万人増(前回:22.3万人増)、平均賃金が前年比+4.3%(同:+4.6%)、前月比+0.3%(同:+0.3%)、失業率が3.6%(同:3.5%)と総じて悪化が見込まれているが、予想に反して強い結果となれば早期の利上げ打ち止め期待の後退も株価の重しとなることが警戒される。

 今晩の経済指標は1月雇用統計のほか、1月ISM非製造業総合指数(PMI)、1月S&Pグローバル総合・サービス業PMI確定値など。このほか、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は寄り前にエーオン、シグナ、リジェネロン・ファーマなどが発表予定。(執筆:2月3日、14:00)
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